肩こりの正しいほぐし方|揉んでも治らない理由とプロ直伝セルフケア

2025.11.26 肩こり

「肩が石のように硬くて、頭まで重い…」
「自分で揉んだり叩いたりしても、一向に良くならない」
「マッサージグッズを買い集めたけど、結局その場しのぎにしかならない」

毎日のデスクワークや家事に追われ、気づけば肩はガチガチ。つらくてつい、痛いところをグイグイ揉んだり、家族に強く叩いてもらったりしていませんか?

実は、良かれと思ってやっているそのほぐし方が、かえって筋肉を傷つけ、肩こりをさらに悪化させているかもしれません。「揉めば揉むほど硬くなる」という悪循環に陥っている方は、意外と多いのです。

この記事では、なぜ肩こりが起きてしまうのか、その仕組みを紐解きながら、やってはいけないNG行動と、プロがおすすめする「本当に効くセルフほぐし方」についてお話しします。正しい知識とケアで、その重い肩をふわっと軽くしていきましょう。

小林整骨院では、身体のさまざまなお悩み・ご質問等の相談も承っていますのでお気軽にご相談下さい。

  1. なぜ肩は「凝る」のか?知っておきたい身体の仕組み
  2. やってはいけない!逆効果になる「NGなほぐし方」
  3. 自宅でできる「肩こり解消セルフケア」3選
  4. ほぐしてもすぐ戻る…それは「骨格の歪み」が原因です
  5. 小林整骨院の「根本改善」で、こらない身体へ
  6. まとめ

なぜ肩は「凝る」のか?知っておきたい身体の仕組み

そもそも、なぜ人間の肩はこれほどまでに凝りやすいのでしょうか。

私たちの頭は約5~6kg、両腕合わせると約10kgもの重さがあります。ボーリングの球のような重さを、細い首や肩の筋肉だけで常に支え続けているのです。特に日本人は欧米人に比べて頭が大きく、筋肉量が少ない傾向にあるため、構造的に肩こりになりやすいと言われています。

負のスパイラル「コリの悪循環」

肩こりは、一度始まると抜け出すのが難しい「負の連鎖」に陥りがちです。

まず、姿勢の悪さやストレスによって筋肉が持続的に緊張し続けます。すると、硬くなった筋肉が血管をギュッと圧迫してしまい、血流が悪くなります。

血流が滞ると、筋肉に酸素が届かなくなり「酸欠」状態に陥ります。同時に、乳酸などの老廃物が流れずにその場に溜まってしまいます。この溜まった老廃物が神経を刺激し、「痛み」や「重だるさ」の信号を出します。そして、痛みを感じた脳は、身体を守ろうとして無意識にさらに筋肉を硬くしてしまうのです。

このサイクルを断ち切らない限り、肩こりは永遠に続きます。「ほぐす」ということは、単に揉んで柔らかくすることではなく、この滞った血流を回復させ、溜まった老廃物を流してあげることが本来の目的なのです。

やってはいけない!逆効果になる「NGなほぐし方」

早く楽になりたい一心でやっているケアが、実は肩こりを長引かせる原因になっているかもしれません。

【力任せにグイグイ揉む・叩く】

「痛いけど気持ちいい」強さなら良いですが、痛みを我慢するほどの強刺激は避けてください。強い力で揉むと筋繊維が傷ついてしまい、修復する過程で以前よりも筋肉が硬くなってしまう「揉み返し」や筋肉の硬化を招きます。

【長時間のマッサージ】

「長くやればやるほど効く」わけではありません。長時間筋肉を刺激し続けると、筋肉自体が疲労してしまい、かえってだるくなったり、炎症を起こしたりする原因になります。

【首をボキボキ鳴らす】

首を急激にひねって「ボキボキッ」と音を鳴らす行為。一瞬スッキリした気分になりますが、これは関節や神経を傷つける非常に危険な行為です。長期的には関節の変形や靭帯の損傷につながる恐れがあるため、絶対にやめましょう。

自宅でできる「肩こり解消セルフケア」3選

肩こりを解消する鍵は、「肩そのもの」をいじることではありません。肩と密接に関係している「肩甲骨」や「胸」の筋肉を動かすことが、近道になります。

1. 基本の「肩甲骨はがし」回し

ガチガチに背中に張り付いてしまった肩甲骨を動かし、血流を一気に促進する方法です。

まず、両手の指先をそれぞれの肩の上にちょこんと乗せます。そのまま、肘で空中に大きな円を描くように、ゆっくりと大きく回しましょう。

ポイントは、肘を前に持ってくる時は「両肘をくっつける」ように背中を丸め、後ろに行く時は「胸を大きく開いて」肩甲骨を背骨にギュッと寄せるように意識することです。前回し、後ろ回しをそれぞれ10回程度行うだけで、背中がポカポカしてくるはずです。

2. 猫背をリセット「壁ペタ胸ストレッチ」

スマホやPC作業で縮こまってしまった胸の筋肉を伸ばし、巻き肩を解消するストレッチです。

壁の横に立ち、片方の腕を真横に伸ばして手のひらを壁につけます。壁につけた手は動かさずに、体をゆっくりと反対側(壁と逆方向)にひねっていきましょう。

胸の前から肩の付け根にかけて、「伸びているなぁ」と気持ちよく感じる場所で20~30秒キープします。これを左右行います。呼吸は止めずに、リラックスして行ってください。

3. 首の筋肉を緩める「斜角筋ストレッチ」

首の横にある筋肉を優しく伸ばし、神経の圧迫を和らげます。

まず、右手を左の鎖骨の下に置き、皮膚を軽く下へ引くように押さえます。そのまま首を右斜め後ろにゆっくりと倒していきます。

左の首筋の前側がじわーっと伸びるのを感じながら、20秒ほどキープします。反対側も同様に行いましょう。強く倒しすぎず、心地よい範囲で行うのがコツです。

ほぐしてもすぐ戻る…それは「骨格の歪み」が原因です

「セルフケアをした直後は楽になるけど、翌日にはまた元通り…」

「マッサージに行っても、家に着く頃にはもう肩が重い」

もしあなたがそう感じているなら、それは筋肉の問題だけではありません。筋肉がついている土台、つまり「骨格」が歪んでいることが根本的な原因と考えられます。

猫背やストレートネックで頭が前に出ていれば、首や肩の筋肉は常に引っ張られ続けます。また、身体の土台である骨盤が傾いていれば、背骨全体のバランスが崩れ、それを支えるために肩に余計な力が入ってしまいます。

土台が歪んだままでは、いくら表面の筋肉をほぐしても、重力がかかる限りすぐにまた筋肉は硬直してしまいます。根本解決には、「骨格を正しい位置に戻す」ことが不可欠なのです。

小林整骨院の「根本改善」で、こらない身体へ

私たち小林整骨院では、マッサージでその場をごまかすのではなく、肩こりの「火元」である骨格の歪みにアプローチし、再発しない身体づくりを目指します。

1. 痛みの原因を見極める「徹底検査」

まずは丁寧なカウンセリングと検査を行い、あなたの肩こりが「どの筋肉の緊張」から来ているのか、そして「どの骨格の歪み」が原因なのかを正確に分析します。ご自身では気づいていない骨盤の傾きや背骨のねじれを、プロの視点で見つけ出します。

2. 即効性が違う!独自の「小林式背骨・骨盤矯正」

当院の施術の核となるのが、独自の「小林式矯正」です。

これは、単に筋肉を揉むだけの施術ではありません。歪んでしまった骨盤や背骨、首の骨を、ダイナミックかつソフトな手技で瞬時に正しい位置へと整えます。

骨格が整うと、筋肉にかかっていた過剰な負担が一瞬で抜け、血流が劇的に改善します。

「施術を受けた瞬間、肩に乗っていた重りが取れたように軽くなった」

多くの方が、その即効性と変化に驚かれます。

3. 深層筋まで届くアプローチ

手技だけでは届きにくい、骨の奥深くにある凝り固まった深層筋(インナーマッスル)に対しては、特殊な施術や機器を用いてアプローチします。頑固なこりを芯からほぐし、痛みを繰り返さない柔軟な筋肉を取り戻します。

4. 再発させないための生活指導

施術で整った身体を維持するために、あなたの生活スタイルに合わせた姿勢のアドバイスや、自宅でできる簡単なストレッチ指導も行います。「治して終わり」ではなく、一生付き合える健康な身体づくりを、私たちがサポートします。

まとめ

肩こりは、揉めば治るという単純なものではありません。間違ったほぐし方は、かえって症状を悪化させることもあります。

日々のセルフケアはとても大切ですが、もし「何をしても改善しない」「すぐにぶり返す」という場合は、一度身体の土台である骨格を見直すタイミングかもしれません。

諦めていたその頑固な肩こり、私たちと一緒に根本から解決しませんか?

小林整骨院では、あなたのつらい肩こりの原因を突き止め、羽が生えたように軽い身体を取り戻すためのお手伝いを全力でさせていただきます。

監修者:小林英健院長
株式会社KMC小林整骨院グループ 総院長 株式会社KMC小林整骨院グループ(所在地:大阪府八尾市 代表:小林英健)は、「小林整骨院」を1985年11月に大阪府八尾市で開業(現:あすなろ整骨院北本町)。現在では全国に48店舗展開し、全グループ院の延べ来院患者数は1350万人を超えています。「小林式矯正法 (旧名:スポーツ活法)」というトップアスリートの心身ともにサポートするための新療法を実施。治療できる領域の幅を広げて様々な治療経験を積むことで、すべての患者様・アスリートを癒し、スポーツ界や地域社会に貢献することを目指します。KMC小林整骨院グループ オフィシャルサイト(https://www.seikotsuin-kobayashi.com