「四十肩」と「五十肩」違いはあるの?痛みの正体とプロが教える早期改善のコツ

2025.12.5 四十肩・五十肩

「腕を上げようとすると、肩に激痛が走る」
「服を着替える時や、髪を洗うのがつらくなってきた」
「夜、寝返りを打つたびに肩が痛んで目が覚める」

ある日突然、肩に襲いかかる激しい痛み。「これって四十肩?それとも五十肩?」と疑問に思われる方も多いでしょう。名前が違うため、別の病気だと思われがちですが、実はこの二つに医学的な違いはありません。

どちらも正式には「肩関節周囲炎」と呼ばれる同じ症状であり、発症した年齢によって呼び方を変えているだけなのです。しかし、「年齢のせいだから放っておけば治る」と軽く考えるのは禁物です。

適切なケアをしないまま放置すると、関節が固まってしまい、1年、2年と長期間にわたって不自由な生活を強いられることも少なくありません。この記事では、四十肩・五十肩の正体と、痛みの段階に合わせた正しい対処法、そして私たち専門家による「早く治すためのアプローチ」について詳しく解説します。

小林整骨院では、身体のさまざまなお悩み・ご質問等の相談も承っていますのでお気軽にご相談下さい。

  1. そもそも、肩の中で何が起きているのか?
  2. あなたの肩はどのステージ?時期によって変わる「やってはいけないこと」
  3. なぜ整骨院での治療が必要なのか?
  4. 小林整骨院の「四十肩・五十肩」への施術アプローチ
  5. まとめ

そもそも、肩の中で何が起きているのか?

一般的な「肩こり」と「四十肩・五十肩」は、全くの別物です。

肩こりは、筋肉が疲労して血行が悪くなっている状態ですが、四十肩・五十肩は、肩の関節を包んでいる袋(関節包)や、その周辺の組織が炎症を起こしている状態です。

加齢に伴い、肩の関節周辺の組織は柔軟性を失い、もろくなっていきます。そこに、日々の動作による負担や、些細なきっかけが加わることで炎症が発生し、激しい痛みを引き起こします。イメージとしては、古くなったゴムホースに亀裂が入り、そこから水が漏れ出しているような状態に近いかもしれません。

さらに炎症が続くと、関節包が縮んで硬くなり(癒着)、肩が凍りついたように動かなくなってしまいます。これが、英語で「フローズン・ショルダー(凍結肩)」と呼ばれる所以です。

あなたの肩はどのステージ?時期によって変わる「やってはいけないこと」

四十肩・五十肩には、症状が変化する3つのステージ(病期)があります。今ご自身がどの時期にいるかによって、やるべきケアは真逆になります。ここを間違えると、症状を長引かせる原因になるため注意が必要です。

1. 急性期(炎症が強く、最も痛い時期)

発症から数週間?数ヶ月続く、最もつらい時期です。

じっとしていてもズキズキと痛み、夜中に痛みで目が覚める「夜間痛」が特徴的です。炎症がピークに達しているため、この時期に無理に動かしたり、痛いマッサージを受けたりするのは絶対にNGです。

【この時期の正解】

まずは「安静」が第一です。痛みの出ない範囲で生活し、重いものを持つのも避けましょう。痛みが強い場合は、患部を冷やす(アイシング)ことや、痛み止めを使用することも有効です。

2. 拘縮期(痛みは減るが、動かない時期)

激しい痛みは落ち着いてきますが、関節が硬く固まり、腕が上がらなくなったり、後ろに手が回らなくなったりする時期です。

「痛くないから」と放置していると、関節の可動域が狭いまま固定されてしまいます。この時期からは、少しずつ「動かす」ことが治療になります。

【この時期の正解】

お風呂などで体を温め、痛気持ちいい範囲でストレッチを開始します。振り子運動(アイロン体操)などで、徐々に関節をほぐしていくことが重要です。

3. 回復期(徐々に動くようになる時期)

痛みやこわばりが薄れ、以前のように動かせるようになってくる時期です。しかし、完全に元通りになるまでには時間がかかります。油断せずにリハビリを続け、肩周りの筋力を取り戻していく必要があります。

なぜ整骨院での治療が必要なのか?

「放っておけば治る」という話を聞いたことがあるかもしれません。確かに、四十肩・五十肩は自然経過で痛みが引くこともあります。しかし、それには平均して1年から2年、長い方では数年という長い月日がかかります。

さらに恐ろしいのは、痛みが引いた後も「腕が上がりきらない」「エプロンの紐が結べない」といった可動域制限(後遺症)が残ってしまうケースが多いことです。

私たち専門家の役割は、この「治るまでの期間」を大幅に短縮し、そして「後遺症を残さず、元通りの動く肩」を取り戻すことにあります。

小林整骨院の「四十肩・五十肩」への施術アプローチ

当院では、患者様の痛みのステージを見極め、その時々に最適な施術を組み合わせることで、早期回復をサポートします。

1. 急性期の炎症を鎮める「ハイボルテージ療法」

痛みが強く、夜も眠れないような急性期には、無理なマッサージや矯正は行いません。プロスポーツ選手も使用する高電圧治療器「ハイボルテージ」を使用し、深部の炎症をピンポイントで抑え込みます。これにより、つらい痛みの期間を最小限に短縮します。

2. 根本原因を取り除く「小林式背骨・骨盤矯正」

四十肩・五十肩になる方の多くは、背骨や骨盤に歪みがあり、普段から肩関節に無理な負担がかかっています。

炎症が落ち着いてきたら、当院独自の「小林式矯正」で身体の土台を整えます。猫背や巻き肩を矯正し、肩甲骨の動きをスムーズにすることで、肩関節にかかる負担を根本から取り除き、再発を防ぎます。

3. 可動域を取り戻す「深層筋アプローチ」と「運動療法」

拘縮期(固まる時期)に入ったら、硬くなってしまった関節包やインナーマッスルに対し、手技で丁寧にアプローチして柔軟性を取り戻します。さらに、ご自宅でできる簡単な棒体操やストレッチを指導し、二人三脚で可動域の拡大を目指します。

まとめ

四十肩・五十肩は、単なる加齢現象ではなく、身体からの「使い方の見直し」を求めるサインです。「いつか治る」と痛みに耐えながら不自由な生活を続けるよりも、専門家の手を借りて、一日も早く快適な日常を取り戻しませんか?

「私の肩は今どの時期?」「温めるべき?冷やすべき?」

そんな疑問をお持ちの方も、まずは一度ご相談ください。小林整骨院では、あなたの肩の状態を正確に診断し、痛みのない生活へと最短ルートで導きます。

監修者:小林英健院長
株式会社KMC小林整骨院グループ 総院長 株式会社KMC小林整骨院グループ(所在地:大阪府八尾市 代表:小林英健)は、「小林整骨院」を1985年11月に大阪府八尾市で開業(現:あすなろ整骨院北本町)。現在では全国に48店舗展開し、全グループ院の延べ来院患者数は1350万人を超えています。「小林式矯正法 (旧名:スポーツ活法)」というトップアスリートの心身ともにサポートするための新療法を実施。治療できる領域の幅を広げて様々な治療経験を積むことで、すべての患者様・アスリートを癒し、スポーツ界や地域社会に貢献することを目指します。KMC小林整骨院グループ オフィシャルサイト(https://www.seikotsuin-kobayashi.com