産後の腰痛の原因は?治し方や産後腰痛に効くマッサージも紹介

2021.2.3 産後の不調 , 腰痛・ぎっくり腰 , 重要おすすめ記事

産後腰痛で考えられる原因とは

産前産後に腰痛を発症してしまう女性は多く、産後は特に増えます。妊娠初期から出産、産後のおおよそ10ヶ月の間に、関節や筋肉などに大きなダメージを受けます。

妊娠中はお腹がどんどんと大きくなり出てくるので、腰が反りやすく関節に負担がかかりがちになります。お腹が大きく出てくると腹筋へのダメージも加わり、お腹の重さから骨盤底筋がダメージを受けるので、腰回りの負担がいくつも重なります。

産後は腹筋や筋力が落ち、腰椎を支える体幹も弱くなっています。しかし、出産後はすぐに育児が始まります。自分の体を労わる時間もないまま、育児生活に突入します。慣れない育児のストレス、睡眠不足などに加え、夜中の授乳や四六時中赤ちゃんを抱っこする姿勢など、不自然な姿勢を強いられることから腰にかかる負担はますます増えていくのです。

このようなことから産後の腰痛は起きると考えられています。それぞれの原因を詳しく解説します。

小林整骨院では、身体のさまざまなお悩み・ご質問等の相談も承っていますのでお気軽にご相談下さい。

目次

  1. 産後腰痛で考えられる原因
  2. 産後腰痛の対処法とは
  3. 産後の腰痛を相談する整骨院を選ぶポイント
  4. まとめ


産後腰痛で考えられる原因

女性ホルモンが腰痛の原因になる

産後の腰痛の原因の1つに女性ホルモンの影響が関係しています。妊娠中は、骨盤を広げ出産に備えるために、リラキシンというホルモンが多く分泌されます。リラキシンの分泌によって子宮周辺の靭帯が緩みます。

骨盤が広がらなければ、赤ちゃんは産道を通ることができません。しかし、骨盤の歪みを引き起こす原因にもなります。骨盤は内臓を保護する役割があります。また、上半身を支え下肢に荷重を分散させる働きも骨盤は担っています。

リラキシンの分泌によって骨盤が緩むと、体重を上手に支えられず、腰に負担がかかり、腰痛を発症する原因になるのです。

育児中の姿勢も産後腰痛の原因

産後はリラキシンの分泌が減少するので、緩くなってしまった靭帯や関節は元に戻ろうとします。通常は、自然に元に戻りますが、中には元に戻りにくい方もおり、腰痛が起きる方もいます。

また、育児中の姿勢も腰に負担がかかりやすいです。赤ちゃんを抱っこすると、体の前が重くなります。体はバランスをとろうとして腰を反らせてしまうのも腰痛の原因になります。特に、初産の方は授乳に慣れないうちは時間がかかるので、同じ姿勢が長く続き、腰が痛くなることがあります。

腹筋の緩みなどが産後腰痛の原因になる

妊娠中は、お腹に赤ちゃんがいるので腹筋が緩みます。そのため、産後も腹筋に力が入りにくくなります。腹筋がないと腰に負担がかかるので腰痛を発症することがあります。また、妊娠中は、軽い運動はできてもしっかりとしたスポーツやトレーニングは難しいので、腹筋が緩みやすい傾向もあります。

お腹が大きくなるにつれ、背中が反りがちになるのも腹筋が衰える原因です。腹筋が緩むと背中が曲がり、正しい姿勢を維持することができません。腹筋が衰えていることに気が付かず、悪い姿勢のままでいると、腰痛につながります。

産後は身体の状態を整えるためにも、少しずつ腹筋を鍛えていくことが腰痛の予防や対策になります。

婦人科系の疾患が激痛の原因になることも

就寝中にも腰痛が続く場合には、婦人科系の疾患の可能性もあります。例えば子宮筋腫や子宮内膜症の場合は、筋腫が大きくなり周辺臓器や神経を圧迫すると、腰痛となり現れることがあります。

産後は一か月健診が母子ともにありますが、以降は母体の健診はないので、育児疲れによる腰痛だ、と思い込んでしまうこともあります。生まれたばかりの赤ちゃんのお母さんに休みはないので、自分の健康をおろそかにしがちです。

しかし、母が健康であってこその育児です。腰痛があまりにもひどい場合には、病院に受診しましょう。

育児中の運動不足も産後腰痛の原因になる

妊娠中でも、安定期である中期くらいまでは妊婦運動、ストレッチなどをしている方もいるでしょう。しかし、臨月が近くなると、どうしても運動不足になります。そのため筋肉が衰え腰痛を引き起こしてしまう可能性が高くなります。

また、育児中も育児にいっぱいいっぱいで運動なんてできない、という方も多いでしょう。しかし、産後の骨盤は歪みを生じやすく、腰痛だけではなく冷え性や産前の体形に戻らない、むくみが出るなどさまざまな症状を引き起こしてしまいます。育児中でもできる運動やストレッチを行い、運動不足による腰痛を予防しましょう。

産後腰痛の激痛はストレスから来ていることも

産後の腰痛はストレスから起きる場合もあります。赤ちゃんを抱っこすると、腰に負担がかかります。それだけではなく、環境や生活が一変し赤ちゃん中心の生活になるため、睡眠不足や休む時間が減りストレスがたまりやすくなります。

腰痛が出ると気分が落ち込んでしまいやすくなり、気分が落ち込むと腰痛も出やすくなる、といった悪循環が生まれてしまうため、ストレスを解消し、悪循環を断ち切らなければなりません。

産後腰痛の対処法とは

産後は生活スタイルが一変し、ストレスや育児疲れなどから腰痛が起きやすくなるため、産後は腰痛対策をしっかりと行うことが大切です。

産後腰痛に適切なストレッチや運動

産後の腰痛予防のためにはストレッチや軽い運動が有効です。腰痛体操や腰痛予防のストレッチなど、YouTubeなどの動画サイトにはたくさん紹介動画がありますが、産後に特化した腰痛運動、ストレッチは自己判断で行うと、逆に腰を痛めてしまう可能性があります。

整骨院などでは、産後の方向けに骨盤矯正や、腰痛対策のストレッチ法などのアドバイスを行っています。赤ちゃん連れでもOKなところも多いので、マッサージを受けるつもりで相談してみましょう。

産後腰痛のときは寝方にも注意

産後に腰痛が起きている場合は、寝方にも注意が必要です。朝起きると腰がなんとなく張っていて伸びにくい、起き上がるときに痛みがある、といった場合には、寝ているときの姿勢や寝具に問題がある可能性があります。

うつぶせ寝や仰向けで長時間寝ると、腰が反ってしまうため関節部分に大きな負担がかかります。寝るときには、横向きに寝ると、腰の筋肉が緩まり負担が少なくなります。

また、寝具が固いと関節部分に負担がかかります。逆に沈んでしまうほど柔らかい寝具は、起き上がる際に腰を痛めやすくなります。生後半年くらいまでは、赤ちゃんは何度も夜中に起きるので、そのたび、腰に負担がかかることから腰痛が起きやすくなります。

また、赤ちゃんが寝ている時間に、一緒に昼寝をするときや、ついつい疲れてフローリングなど硬い場所でうたた寝、ということもあるでしょう。しかし、硬い場所で寝てしまうと、腰が痛くて起き上がれないという事態になるケースもあります。昼寝やうたた寝のときも注意が必要です。

腰や膝の下に硬めに巻いたバスタオルやクッションなどを入れると、腰にカーブができ、緊張が緩まるので、腰痛予防になります。

産後腰痛では育児中の中腰など無理な姿勢を避ける

腰痛があるときには、できるだけ中腰などの無理な姿勢を避けるようにしましょう。家事や育児は中腰姿勢で行うものが多いものです。おむつの交換やお風呂掃除、掃除機をかけるときなど中腰姿勢でやっているものは意外と多いのです。

育児、家事をするときには、中腰を避けられるような工夫をしましょう。特に疲れがたまっている、睡眠不足のときには、腰痛は悪化しやすくなるので注意が必要です。

腰痛があるときの家事や育児の際には、骨盤ベルトなどを巻き、骨盤と腰をサポートすると、かなり楽になります。

産後腰痛で疾患が疑われるときは病院を受診する

中腰姿勢が続いたときや、腰を酷使したといった明確な原因が見当たらず、就寝中など安静時にも腰痛があるときには、子宮筋腫など婦人科系の疾患の疑いがあります。婦人科系の疾患の場合には、セルフケアでの回復は困難です。早めに病院に受診しましょう。

産院に婦人科が併設されている場合には、そこで受診するのがベストです。産院に婦人科が併設されていない場合には、産院に紹介してもらうのもよいでしょう。

産後腰痛のお悩みは整骨院などの専門家に相談する

産後の腰痛は、姿勢に気を付ける、骨盤を安定させるために骨盤ベルトを使う、寝方や寝具に気を付けるなど、自分でも腰痛予防を行うことは可能です。

しかし、どうしてもそれだけでは不十分であったり、腰痛が改善しないことも多いものです。腰が少しだるいな、という腰痛の初期には無理せず、整骨院など、骨盤や筋肉の知識と経験を豊富に持つ専門家に相談しましょう。

多くの整骨院では、骨盤矯正や腰痛改善のための施術を行っています。産後のケアのメニューも多いです。リハビリも充実しているので、腰痛体操、ストレッチの方法などのアドバイスも受けられます。

産後の腰痛を相談する整骨院を選ぶポイント

整骨院は、マッサージをするところというイメージがある方も多いでしょう。確かに手技を使った治療も行っていますが、手技による治療だけではなく、必要に応じて電気治療や鍼灸なども行われています。

特に産後は、骨盤に歪みが生じているケースもあり、骨盤矯正を得意とした整骨院も多く存在します。しかし、全国に整骨院は何千件とあります。そこで産後の腰痛を相談する際の整骨院を選ぶポイントについてご紹介します。

治療目的をはっきりとさせること

整骨院を選ぶ時には、治療目的をはっきりとさせてから来院することが大切です。例えば、腰痛に効果があるマッサージをしてほしいのか、つらい痛みをなんとかしてもらいたいのかなど、目的によって必要になる施術や治療の間隔なども変わってきます。

整骨院ではレントゲンやMRIなどの画像検査や薬の処方はできません。しかし、病院での検査で異常なしと診断された不調に対しても整骨院では施術することができるのです。

産後の腰痛を改善し、痛みが再発しないように治療してもらいたいという目的が決まったら、ホームページなどで情報収集を行うことも大切です。この整骨院なら、産後の腰痛の悩みを解決してくれそうか、など正しい情報を把握し、自分の目的に合った治療院を選びましょう。

小林整骨院グループは、ただ痛みを緩和するマッサージよりも、骨盤矯正、腰痛、肩や首の痛みなど、あらゆる不調に対して、根本的な改善を目的とした治療をメインに行っています。

体の症状や悩みをしっかり聞いてくれるか

整骨院や整体院などの中には、不調箇所について簡単な問診のみで、流れ作業のようにすぐにベッドに寝かされ、そのまま施術を行っているところもあります。初めての整骨院であれば、整骨院はそんなものか・・・と思ってしまう方も少なくないでしょう。

しかし、それでは原因を掴むこともできず、ただ痛みを緩和するだけで施術終了ということになってしまいます。最初に問診、触診、視診やカウンセリングで話をしっかり聞き、現在の体の状態や治療に関する説明をしっかりとした後に施術を行う整骨院を選びましょう。

小林整骨院は、痛みや不調の原因を見つけ出すために、初回に必ず視診、触診、生活習慣、状態を詳しく問診します。心配なことや不安なことがあったら、ご相談ください。

説明がわかりやすく丁寧かどうか

問診、カウンセリングで専門用語で難しい説明をされてしまうと内容が理解できません。意味がよくわからなくても、質問するのもはばかられてしまう雰囲気の整骨院では、自分に合った治療をしてもらうことは難しいでしょう。

小林整骨院は、専門用語は使わずに、誰にでも理解できるようにわかりやすく丁寧に説明をしています。

院内が清潔かどうか

整骨院は、ベッドに寝てもらい手技による施術や電気治療などを行います。体に直接触れる機器類も多いので、清潔さが保たれているかどうかも整骨院を選ぶ際のポイントになります。特にトイレはチェックするポイントになります。

また、感染防止のために使い捨ての枕カバーや、鍼治療では使い捨ての鍼を使っている整骨院を選びましょう。細かな気配りができる整骨院は、治療も上手なことが多いといわれています。

小林整骨院は気持ちよく施術を受けられるように、清潔な空間を常に心がけています。

赤ちゃん連れでもOKかどうか

赤ちゃん同伴で施術を受けられるかどうかも産後の腰痛の整骨院選びには重要なポイントです。腰痛の治療を受けたくても赤ちゃん連れはダメなのではないかと心配な方も多いのではないでしょうか。

産後の腰痛改善、骨盤矯正のメニューがある整骨院のほとんどが赤ちゃん連れでもOKとしています。しかし、すべての整骨院が赤ちゃん連れでもOKというわけではないので、事前に問い合わせるか、公式のホームページ等で確認しておきましょう。

赤ちゃんも連れていける整骨院ならば、施術中も安心です。小林整骨院は、女性スタッフがいる院もあり、赤ちゃん連れも歓迎している整骨院です。和やかな雰囲気で、スタッフの技術も高く、多くの口コミで高評価を得ています。

まとめ

産後の腰痛は、長引けば長引くほど悪化していくものです。常日頃から姿勢に気を付ける、寝方を工夫する、軽い運動をしてみるなど、対処法はありますが、育児中に続けることは難しいでしょう。

セルフケアできない場合には、整骨院など専門家に相談しましょう。早めに相談すればそれだけ腰痛の改善も早くなります。特に育児中は、赤ちゃんを抱っこするなど、腰に負担がかかるので、腰に負担をかけない方法などのアドバイスも受けられます。

監修者:小林英健院長
株式会社KMC小林整骨院グループ 総院長 株式会社KMC小林整骨院グループ(所在地:大阪府八尾市 代表:小林英健)は、「小林整骨院」を1985年11月に大阪府八尾市で開業(現:あすなろ整骨院北本町)。現在では全国に42店舗展開し、全グループ院の延べ来院患者数は1300万人を超えています。「スポーツ活法」というトップアスリートの心身ともにサポートするための新療法を実施。治療できる領域の幅を広げて様々な治療経験を積むことで、すべての患者様・アスリートを癒し、スポーツ界や地域社会に貢献することを目指します。KMC小林整骨院グループ オフィシャルサイト(https://www.seikotsuin-kobayashi.com