【産後のつらい肩こり】原因は?放置は危険?プロが教える解消法

2025.10.29 重要おすすめ記事

「赤ちゃんを抱っこしていると、肩が石のようにガチガチになる」
「授乳のたびに、首から背中にかけて激痛が走る」
「寝不足と肩こりで、心も体もクタクタ…」

愛しい我が子との新しい生活が始まる一方で、これまでに経験したことのないような、つらい「産後の肩こり」に悩まされているお母さんは、決して少なくありません。

「出産を頑張ったんだから、これくらいは我慢しなくちゃ」と、ご自身の体のことを後回しにしていませんか?

実は、産後の肩こりは単なる「育児疲れ」ではありません。出産によって劇的に変化したお母さんの身体に、育児特有の負担が重なることで起こる、れっきとした不調です。この記事では、なぜ産後に肩こりがひどくなるのか、その特有の原因から、今すぐできるセルフケア、そして専門家による根本的な改善アプローチまで、詳しく解説していきます。

小林整骨院では、身体のさまざまなお悩み・ご質問等の相談も承っていますのでお気軽にご相談下さい。

  1. なぜ産後の肩こりは、これほどまでにつらいのか?
  2. 産後の身体はデリケート!まずは安全なセルフケアから
  3. セルフケアだけでは限界を感じたら…プロに相談することが大事
  4. 小林整骨院の「産後骨盤矯正」と肩こりアプローチ
  5. まとめ

なぜ産後の肩こりは、これほどまでにつらいのか?

妊娠前に肩こりの経験があった方でも、「産後のこりはレベルが違う」と感じることが多いようです。それには、産後のお母さんならではの、いくつかの特別な理由が重なっています。

1. 育児中の「前かがみ姿勢」の連続

産後の生活は、一日中「前かがみ」と「抱っこ」の連続です。

  • 授乳・ミルク: 赤ちゃんの顔を覗き込みながら、長時間同じ姿勢をキープ。
  • 抱っこ・寝かしつけ: どんどん重くなる赤ちゃんを、腕と肩の力で支え続ける。
  • おむつ替え・沐浴: 中腰や前かがみの姿勢が頻繁に。

これらの姿勢はすべて、頭が前に出て背中が丸まる「猫背」の状態です。重い頭(約5~6kg)を支えるために、首や肩、背中の筋肉は常に緊張し続け、血行が悪化。これが、ガチガチに固まる肩こりの直接的な原因となります。

2. ホルモンバランスの変化による関節のゆるみ

妊娠中、赤ちゃんが産道を通りやすくするために、「リラキシン」というホルモンが分泌されます。このホルモンには、骨盤周りの靭帯や関節を緩める働きがありますが、実は全身の関節にも影響します。

出産後、この緩んだ関節が元に戻ろうとする過程で、身体は非常に不安定な状態になります。グラグラする骨格を支えようと、周りの筋肉が過剰に頑張ってしまうため、今までと同じ動作でも、筋肉には何倍もの負担がかかり、肩こりをはじめとする全身の痛みを引き起こしやすくなるのです。

3. 妊娠・出産による筋力低下と骨盤の歪み

妊娠中にお腹が大きくなることで、腹筋は引き伸ばされて力が入りにくくなり、身体を支える体幹の筋力が著しく低下します。また、出産で開いた骨盤が、正しい位置に戻らないまま歪んでしまうことも少なくありません。

身体の土台である骨盤が歪み、柱である体幹が弱っていると、上半身を正しく支えることができません。その結果、バランスを取ろうとして首や肩の筋肉に余計な力が入り、頑固な肩こりを生み出すのです。

4. 深刻な睡眠不足と精神的ストレス

「赤ちゃんがいつ泣くか…」と気を張り詰め、夜中も2~3時間おきに授乳やおむつ替えで起きる生活。まとまった睡眠がとれないことは、身体の回復力を著しく低下させます。

疲労が回復しないまま、日中の育児でさらに筋肉は疲弊し、緊張状態が続く。この悪循環が、肩こりを慢性化させ、頭痛や吐き気といった他の不調まで引き起こす原因となるのです。

産後の身体はデリケート!まずは安全なセルフケアから

「少しでもこのつらさを和らげたい」というお母さんのために、育児の合間にできる簡単なセルフケアをご紹介します。産後の身体はダメージを負っているため、絶対に無理をせず、「気持ちいい」と感じる範囲で行ってください。

1. 授乳姿勢の見直しとクッションの活用

毎日の授乳タイムは、肩こりを悪化させるか、逆にケアする時間にもなり得ます。

  • 授乳クッションを積極的に活用し、 赤ちゃんを自分の胸の高さまでしっかり持ち上げましょう。前かがみにならなくても、楽に授乳できる環境を整えることが重要です。
  • 足元に台を置いたり、あぐらをかいたりして、膝の高さを調整するのも効果的です。

2. 胸を開く「タオルストレッチ」

前かがみで縮こまりがちな胸の筋肉を伸ばし、肩甲骨を動かして血行を促進させましょう。

  1. フェイスタオルの両端を持ち、両腕をまっすぐ前に伸ばします。
  2. 息を吸いながら、ゆっくりと両腕を頭の上まで持ち上げます。
  3. 息を吐きながら、左右の肩甲骨を背骨に「ギュッ」と引き寄せるように、タオルをゆっくりと頭の後ろに下ろしていきます。
  4. この動作を5~10回、気持ちの良い範囲で繰り返します。

3. 肩甲骨を意識して「ゆっくり腕回し」

抱っこで固まった肩関節と肩甲骨を、大きく動かしてあげましょう。

  1. 椅子に座るか、楽な姿勢で立ちます。
  2. 両手の指先を、それぞれの肩に軽く置きます。
  3. 肘で大きな円を描くように、前回し・後ろ回しをそれぞれ5~10回、ゆっくりと行います。腕だけでなく、肩甲骨から動いているのを意識するのがポイントです。

セルフケアだけでは限界を感じたら…プロに相談することが大事

「ストレッチをしても、すぐに元に戻ってしまう」
「肩こりがひどくて、頭痛や吐き気がする」
「痛くて赤ちゃんを抱っこするのがつらい…」

このような状態であれば、それは単なる筋肉のこりだけでなく、骨盤や背骨といった骨格レベルでの歪みが定着してしまっているサインです。歪んだ骨格をそのままにして、表面の筋肉だけをほぐしても、すぐにまた同じ場所に負担がかかり、症状は繰り返してしまいます。

特に産後の身体は、ホルモンの影響で関節が不安定なため、自己流の強いマッサージや無理な運動は、かえって身体を痛めてしまう危険性もあります。

小林整骨院の「産後骨盤矯正」と肩こりアプローチ

小林整骨院では、産後のデリケートなお身体に合わせた、安全かつ効果的な専門プログラムをご用意しています。

1. 産後の身体に特化した、丁寧な検査とカウンセリング

まず、丁寧なカウンセリングで、出産時の状況や現在の育児環境、お身体の悩みなどを詳しくお伺いします。その上で、開いた骨盤がどの程度戻っているか、左右の歪みはどのくらいか、腹筋のダメージはどの程度かなど、産後の身体に特化した専門的な検査を行い、あなたの肩こりの根本原因を的確に見つけ出します。

2. 身体の土台を整える「産後骨盤矯正」

当院の施術の核となるのが「産後骨盤矯正」です。産後の肩こりの多くは、土台である骨盤の歪みが上半身のバランスを崩していることが原因です。バキバキしないソフトな矯正で、開いて歪んだ骨盤を優しく正しい位置へと整えていきます。土台が安定することで、これまで首や肩にかかっていた余計な負担が自然と軽減され、肩こりが起こりにくい身体の軸を取り戻すことができます。

3. 育児をしながらできる、再発予防の徹底サポート

施術で身体を整えるだけでなく、良い状態を維持し、育児を楽に行える身体の使い方を身につけていただくことを重視しています。抱っこの仕方や、骨盤ベルトの正しい使い方、弱ってしまったインナーマッスルを安全に鍛えるための簡単なエクササイズなど、あなたの生活に合わせた具体的なアドバイスで、二人三脚で再発しない身体づくりをサポートします。

まとめ

産後のつらい肩こりは、決して「お母さんなら当たり前」のことではありません。それは、出産という大仕事を成し遂げ、不眠不休で育児に奮闘しているあなたの身体が発している、大切なSOSサインです。

お母さんの笑顔は、赤ちゃんの笑顔に直結します。ご自身の身体を大切にケアすることは、決してわがままなことではなく、家族みんなの幸せにつながる、とても重要なことなのです。

もし、セルフケアだけでは改善しないつらい肩こりに悩んでいるなら、一人で抱え込まず、私たちのような専門家を頼ってください。小林整骨院では、産後のお母さん一人ひとりの身体と心に寄り添い、痛みのない、笑顔で育児ができる毎日を取り戻すためのお手伝いをさせていただきます。

監修者:小林英健院長
株式会社KMC小林整骨院グループ 総院長 株式会社KMC小林整骨院グループ(所在地:大阪府八尾市 代表:小林英健)は、「小林整骨院」を1985年11月に大阪府八尾市で開業(現:あすなろ整骨院北本町)。現在では全国に48店舗展開し、全グループ院の延べ来院患者数は1350万人を超えています。「小林式矯正法 (旧名:スポーツ活法)」というトップアスリートの心身ともにサポートするための新療法を実施。治療できる領域の幅を広げて様々な治療経験を積むことで、すべての患者様・アスリートを癒し、スポーツ界や地域社会に貢献することを目指します。KMC小林整骨院グループ オフィシャルサイト(https://www.seikotsuin-kobayashi.com