手首の痛みは腱鞘炎?原因と自分でできる治し方を専門家が徹底解説
2025.12.10 手・腕の痛み「タオルを絞るだけで手首にビビッと電気が走るような痛みがある」
「スマホを片手で操作していると、親指の付け根が痛んでくる」
「産後の抱っこのしすぎで、手首が悲鳴を上げている」
手首は、食事、着替え、家事、仕事と、私たちが生活する上で一瞬たりとも休むことなく使い続けているパーツです。だからこそ、ひとたび痛みが出ると、「ペットボトルの蓋が開けられない」「フライパンが振れない」など、日常の些細な動作すら困難になり、大きなストレスを感じてしまいます。
「湿布を貼って様子を見よう」と軽く考えていませんか?
もし痛みが数週間続いているなら、それは単なる疲れではなく、腱と腱鞘が擦れ合って炎症を起こす「腱鞘炎」が慢性化しているサインかもしれません。
この記事では、なぜ手首が痛くなるのかという詳細なメカニズムから、ご自身でできるチェック方法、痛みの段階に応じた適切なセルフケア、そして私たち専門家による「再発させないための根本的な改善方法」について、詳しく分かりやすく解説します。
小林整骨院では、身体のさまざまなお悩み・ご質問等の相談も承っていますのでお気軽にご相談下さい。
- そもそも「腱鞘炎」とは?手の中で何が起きているの?
- 手首が痛くなる3つの主な原因
- あなたの痛みはどのタイプ?簡単セルフチェック
- 自分でできる!痛みの段階別・正しい対処法
- 治らない手首の痛み・腱鞘炎に対する小林整骨院の施術
- まとめ
そもそも「腱鞘炎」とは?手の中で何が起きているの?

「腱鞘炎」という言葉はよく聞きますが、具体的にどうなっている状態かご存知でしょうか。
筋肉の力を骨に伝える紐のような組織を「腱」と言います。そして、その腱が骨から浮き上がらないように押さえているトンネルのような組織を「腱鞘」と言います。
イメージとしては、「刀」と「鞘」の関係、あるいは自転車の「ブレーキワイヤー」と「アウターチューブ」の関係に似ています。通常は、腱は腱鞘の中をスムーズに滑って動きます。しかし、指や手首を使いすぎると、このトンネル内で摩擦が繰り返され、腱や腱鞘が傷ついて腫れてしまいます。
腫れた腱は太くなり、腫れた腱鞘は狭くなるため、通り抜けようとするたびに強く擦れて痛みが生じます。これが腱鞘炎の正体です。
手首が痛くなる3つの主な原因

手首の痛みや腱鞘炎は、決して運が悪くなるものではありません。そこには明確な原因があります。
1. 日常生活での手や指の「使いすぎ」
現代人の生活は、手首を酷使する環境にあります。
例えばデスクワークでは、長時間のキーボード入力やマウス操作によって、手首を反らせた状態で指を動かし続けるため、腱に大きな負担がかかり続けます。
また、スマートフォンの操作、特に片手でのフリック入力は親指を過剰に動かすため、ドケルバン病とも呼ばれるスマホ腱鞘炎の最大の原因となります。さらに、テニスやゴルフなどのラケットスポーツ、ピアノなどの楽器演奏も、手首への反復動作が多いため発症リスクが高まります。
2. 妊娠・出産・更年期など「ホルモンバランスの変化」
「あまり手を使っていないのに痛い」という場合、ホルモンバランスが関係している可能性があります。
妊娠・出産期や更年期の女性は、関節や腱を柔軟に保つ女性ホルモンのエストロゲンが変動・減少します。これにより、腱鞘がむくんで狭くなったり、腱が硬くなったりするため、少しの手作業でも摩擦が起きやすくなります。
特に産後は、ホルモンの影響に加え、慣れない抱っこや授乳で手首を酷使するため、非常に多くのお母さんが腱鞘炎に悩まされています。
3. 加齢に伴う「筋力と柔軟性の低下」
年齢を重ねると、筋肉や腱の水分量が減り、柔軟性が低下します。ゴムが古くなって硬くなるのと同じで、腱も傷つきやすくなります。また、筋力が低下すると、手首を支える力が弱まり、動作の負担がダイレクトに腱にかかるようになってしまいます。
あなたの痛みはどのタイプ?簡単セルフチェック

手首の痛みには、主に親指側が痛む「ドケルバン病」と、指の付け根が痛む「ばね指」があります。
親指側の痛みチェック
これは、親指を伸ばす働きをする短母指伸筋腱と長母指外転筋腱に炎症が起きているか、いわゆるドケルバン病を調べるテストです。
- 親指を手のひらの内側に入れて、他の4本の指で握り込み、拳を作ります。
- 肘を伸ばした状態で、手首を小指側、つまり下方向にゆっくりと曲げていきます。
この動作をした時、親指の付け根から手首にかけて鋭い激痛が走る場合は、ドケルバン病の疑いが非常に強いです。無理に何度も行わず、早めに対策をとりましょう。
指の付け根の痛みチェック【ばね指】
手のひら側の指の付け根を押すと痛かったり、指を曲げ伸ばしする際に「カクン」と引っかかるような感覚があったりしませんか?
これは「ばね指」と呼ばれ、指を曲げる腱の腱鞘炎です。朝起きた時に指がこわばって動かしにくいのも特徴です。
自分でできる!痛みの段階別・正しい対処法

痛みが軽いうちに対処すれば、重症化を防ぐことができます。痛みの状態に合わせてケアを行いましょう。
1. ズキズキ痛む「急性期」のケア
触ると熱を持っていたり、動かさなくてもズキズキ痛むような急性期は、炎症が強く出ている状態です。この時期の最大の治療は「安静と固定」です。
しかし、手を使わない生活は難しいため、サポーターやテーピングを活用して、親指や手首の動きを物理的に制限し、患部を休ませることが重要です。また、熱感がある場合は氷のうや保冷剤をタオルで包み、10~15分ほど冷やすアイシングを行い、炎症を鎮めましょう。
2. 重だるい「慢性期」のケア
激しい痛みが落ち着き、動かすと痛い、重だるいといった慢性期に入ったら、逆に血行を良くすることが大切です。
入浴などで患部を温め、血行を良くすることで組織の修復を促します。また、硬くなった筋肉をほぐすストレッチも有効です。腕を前に伸ばして手のひらを正面に向け、反対の手で指先を持って手前に反らせることで、肘から手首の内側にある前腕の筋肉を伸ばすことができます。
3. 手首の痛みに効く「ツボ押し」
手首の痛みを和らげるツボを刺激するのも効果的です。
肘を曲げた時にできるシワから、手首に向かって指3本分下のあたりにある「手三里」や、手の甲側、親指と人差し指の骨が合流する部分のくぼみにある「合谷」などは、腕の疲れを取り、痛みを緩和する効果が期待できます。
治らない手首の痛み・腱鞘炎に対する小林整骨院の施術

「安静にしたいけれど、仕事や家事は休めない」
「サポーターをしても、外すとまた痛くなる」
そんなジレンマを抱えている方は、ぜひ小林整骨院にご相談ください。当院では、痛みを一時的に止めるだけでなく、「使いながらでも治していく」ための専門的な施術とサポートを行います。
ハイボルテージ療法で深部の炎症をブロック
炎症が強く、触るのも痛いような急性期には、プロスポーツ選手も愛用する高電圧治療器「ハイボルテージ」を使用します。
一般的な低周波治療器とは異なり、手技では届かない深部の炎症箇所にピンポイントで高圧電流を届けることができます。これにより、痛みの神経伝達をブロックし、組織の修復を劇的に早めます。「1回の施術で痛みが半減した」という声も多く、どうしても手を休められない方に特におすすめです。
手首だけでなく「全身」を整える小林式矯正
「なぜ手首に負担がかかるのか?」を突き詰めると、実は巻き肩や背骨の歪みに行き着くことが少なくありません。
猫背で肩が内側に入ると、腕がねじれ、肘や手首の動きが制限されます。その状態で手先を使うため、手首に過剰な負担がかかり続けてしまうのです。
当院独自の「小林式背骨・骨盤矯正」で身体の土台を整え、肩・肘・手首の連動性を回復させることで、手首にかかる負担を構造的に取り除きます。
仕事や育児をしながら治すためのサポート
施術に加え、日常生活での負担を減らすためのケアも充実しています。
痛む筋肉や関節をサポートし、動きを制限しすぎずに負担を軽減するプロのテーピングや、腱鞘炎になりにくいスマホの持ち方、負担のかからない抱っこの仕方、PC操作時の姿勢など、あなたの生活に合わせた具体的なアドバイスを行います。
まとめ
手首の痛みや腱鞘炎は、我慢して使い続けると重症化し、最悪の場合は手術が必要になることもあります。「おかしいな」と思ったその時が、ケアを始めるベストなタイミングです。
「もう治らないかも」と諦める前に、ぜひ一度、小林整骨院にご相談ください。
私たちは、あなたの生活スタイルや痛みの原因に合わせた最適な施術プランで、痛みを気にせず、思い切り手を使える快適な生活を取り戻すお手伝いを全力でさせていただきます。





