好転反応とは? 好転反応の種類や体のサイン(症状)・対処法

2023.8.8 重要おすすめ記事

整体院や整骨院、エステサロンなどで施術を受けると、当日や翌日に体がだるくなったり、痛みを感じたりすることがあります。その原因は、もしかすると好転反応かもしれません。好転反応とはどのようなもので、どうして起こってしまうのでしょうか。

本記事では、好転反応の原因や揉み返しとの違い、好転反応の種類や症状、対処法を紹介します。今まさに好転反応と思われる症状を感じている方も、これから整体院・整骨院・エステサロンなどで施術を受ける予定の方も、ぜひご覧ください。

小林整骨院では、身体のさまざまなお悩み・ご質問等の相談も承っていますのでお気軽にご相談下さい。

目次

  1. 好転反応とは?
  2. 好転反応の4つの種類と症状
  3. 好転反応が出た時の対処法
  4. まとめ

好転反応とは?

好転反応とは、マッサージなどの施術を受けた後、体が回復する途中で一時的に起こる症状のことです。好転反応の症状は施術箇所や人によって異なりますが、痛みやかゆみ、だるさ、発熱、眠気、吐き気などがあります。

好転反応の原因

好転反応が起きるのは、施術を受けて体が正常な状態に戻ろうとする過程で、滞った血流が改善し、老廃物や疲労物質が一気に排出されて体に急激な変化が起こるからです。体のバランスが崩れている場合、一部位のバランスを正常に戻すことで、他の部位のバランスに一時的な影響が出てしまうこともあります。

例えば、むくみが起きている場合、血行が悪くなり老廃物が溜まっている状態です。施術を受けて血行を促進すると老廃物が排出されやすくなってむくみが解消されますが、その際に滞っていた血液が一気に流れて体に変化が起き、不調を感じてしまいます。また、老廃物は腎臓や肝臓の働きによって体外に排出されますが、一時的に過剰に働かなくてはならないため、負担がかかって不調を引き起こしてしまうこともあります。

揉み返しとの違い

好転反応と間違えやすいものに揉み返しがあります。症状にはっきりとした違いがあるため、施術後に症状が出たら、どちらなのか見極めましょう。

好転反応の場合、施術を受けた箇所が強い痛みを感じることはありません。軽い痛みを感じた場合でも、数日で改善します。また、施術箇所のかゆみ、全身の倦怠感や眠気、発熱などの症状が起きることも多いですが、安静にしていれば次第に落ち着いていきます。

一方、揉み返しの場合は、施術を受けた箇所が強い痛みを感じます。筋繊維がダメージを受けることが揉み返しの原因ですから、数日経っても痛みが続くことも多いです。

好転反応の4つの種類と症状

一口に好転反応といっても4つの種類があり、それぞれ症状が異なります。どのような種類の好転反応があるか見ていきましょう。

過敏反応

過敏反応は、血行が改善されて施術を受けた箇所に一時的に血液が集まったり、神経が正常に働いて敏感になったりして起きる反応です。施術箇所に痛みやかゆみ、炎症などの症状が出ます。入浴や運動で急激に血行がよくなった際、かゆみを感じるのと同じ仕組みです。首の凝りを改善する施術を受けた場合は、頭痛が出ることもあります。

弛緩反応

弛緩反応は、緊張状態にあった筋肉がほぐれることで起きる反応です。固くなっていた筋肉がほぐれると、血液やリンパの流れが改善し、副交感神経が刺激されてリラックスした状態になり、だるさや眠気を感じます。

また、溜まっていた老廃物や毒素を排出する際、臓器が対応しきれないことも症状が出てしまう原因です。人によっては発熱してしまうこともあります。

排泄反応

排泄反応は、施術を受けて血液・リンパの流れが良くなることで、体内に滞っていた老廃物や毒素を体が排出されて起きる反応です。排尿や排便の量や色、臭いに変化が起きたり、下痢になってしまうこともあります。

人によっては、ニキビや吹き出物、湿疹が出ることもあるでしょう。これは、皮膚から老廃物や毒素を排出しようとする働きによるものです。

回復反応

回復反応は、施術箇所の血流やリンパの流れが改善され、体内に滞っていた汚れた血液や老廃物が一気に流れることで起きる反応です。発熱や吐き気、だるさ、腹痛などの症状が出ます。また、女性の場合は悪血(おけつ)が出ることもあります。

好転反応が出た時の対処法

好転反応が出た場合は、基本的には水分をしっかり取り、安静にしましょう。血行を促進すると老廃物が流れやすくなるため、体を温めることも効果的です。

過敏反応で痛みやかゆみが出た場合は、湿布などを使うことで軽減されます。また、弛緩反応があった場合は、しっかり睡眠を取りましょう。ウォーキングなど軽い負荷の運動で、症状が改善することもあります。排泄反応で下痢症状が出ている方は、脱水症状にならないようスポーツドリンクで水分補給をすると良いでしょう。

ただし、数日経っても好転反応と思われる症状が改善されない場合や悪化している場合は、速やかに医療機関を受診するようにしてください。

まとめ

  • 好転反応が起きる仕組みや揉み返しとの違い
  • 好転反応の4つの種類や症状
  • 好転反応が出た場合の対処法

を紹介しました。

好転反応は施術を受けて体が正常に戻る過程で、体にさまざまな不調が起きるものです。数日すると落ち着いてきますが、症状が出ている間は無理をせず、水分をしっかり摂ること、体を温めることを心がけましょう。

ただし、解説したように、数日経っても症状が改善しない場合や悪化している場合は、好転反応以外の原因で不調が起きている可能性が高いです。できるだけ早く医療機関を受診して、医師の判断を仰ぐようにしてください。

監修者:小林英健院長
株式会社KMC小林整骨院グループ 総院長 株式会社KMC小林整骨院グループ(所在地:大阪府八尾市 代表:小林英健)は、「小林整骨院」を1985年11月に大阪府八尾市で開業(現:あすなろ整骨院北本町)。現在では全国に42店舗展開し、全グループ院の延べ来院患者数は1300万人を超えています。「スポーツ活法」というトップアスリートの心身ともにサポートするための新療法を実施。治療できる領域の幅を広げて様々な治療経験を積むことで、すべての患者様・アスリートを癒し、スポーツ界や地域社会に貢献することを目指します。KMC小林整骨院グループ オフィシャルサイト(https://www.seikotsuin-kobayashi.com