巻き肩の原因とは?姿勢が悪くなるメカニズムを解説

2025.12.12 猫背

「鏡を見ると、なんだか肩が内側に入り込んでいる気がする」
「仰向けに寝ると、肩が浮いて布団につかない」
「慢性的な肩こりや、息苦しさを感じることがある」

もし、このような感覚があるなら、それは「巻き肩」かもしれません。

巻き肩は、単に「姿勢が悪い」という見た目の問題だけではありません。放っておくと、肩こりや頭痛はもちろん、呼吸が浅くなったり、腕が上がりづらくなったりと、全身の不調の引き金となる厄介な状態です。

「意識して胸を張れば治る」と思っていませんか?

実は、巻き肩は筋肉や骨格がその形で固まってしまっているため、意識だけで治すのは非常に困難です。この記事では、なぜ巻き肩になってしまうのかという根本的な原因から、ご自身でできるチェック方法と対策、そして私たち専門家による「自然と胸が開く体」を作るためのアプローチまで、詳しく解説していきます。

小林整骨院では、身体のさまざまなお悩み・ご質問等の相談も承っていますのでお気軽にご相談下さい。

  1. 巻き肩になってしまう主な3つの原因
  2. あなたは巻き肩?簡単にできるセルフチェック方法
  3. 自分でできる巻き肩の改善方法・ストレッチ
  4. 治らない巻き肩に対する小林整骨院の施術
  5. まとめ

巻き肩になってしまう主な3つの原因

巻き肩は、ある日突然なるものではありません。日々の生活習慣の積み重ねが、少しずつ肩を内側へと引っ張り込んでいくのです。そこには主に3つの原因が考えられます。

1. 長時間のスマホ・デスクワークによる前かがみ姿勢

現代人の生活は、どうしても身体の前側での作業が多くなりがちです。

長時間のデスクワークやスマートフォンの操作、料理や掃除などの家事、育児中の抱っこ。これらはすべて、腕を前に出し、肩を内側に入れる動作です。

この姿勢を長時間続けると、胸の筋肉である大胸筋や小胸筋が縮こまった状態で硬くなり、肩を内側へと強く引っ張り続けてしまいます。同時に、背中の筋肉は常に引き伸ばされて弱くなるため、肩を後ろに引き戻す力が失われ、巻き肩が定着してしまうのです。

2. 横向きで寝る習慣による肩への負担

寝る時の姿勢も、意外な原因の一つです。

横向きで寝るのが癖になっている方は、下になった側の肩が体重で圧迫され、内側に巻き込まれやすくなります。また、抱き枕などを抱えて丸まって寝る姿勢も、肩を内側に入れる姿勢を長時間キープすることになるため、巻き肩を助長する可能性があります。

人生の3分の1を占める睡眠時間の姿勢は、骨格に大きな影響を与えるのです。

3. 運動不足による筋力低下とインナーマッスルの衰え

正しい姿勢を維持するためには、身体を支える筋力が必要です。特に、肩甲骨を寄せる働きをする背中の筋肉や、姿勢を保持するインナーマッスルが運動不足により衰えてしまうと、重力に負けて肩が前に落ちてきてしまいます。

筋力が低下すると、良い姿勢をキープしようとしてもすぐに疲れてしまい、楽な姿勢である巻き肩へと戻ってしまう悪循環に陥りやすくなります。

あなたは巻き肩?簡単にできるセルフチェック方法

自分では気づきにくい巻き肩ですが、簡単な方法でチェックすることができます。

鏡を使った横向き姿勢のチェック

全身鏡の前に横向きに立ってみてください。力を抜いてリラックスした状態で、あなたの肩の位置はどこにありますか?

本来、肩は耳の真下にあるのが理想です。しかし、耳よりも肩が前に出ている場合は、巻き肩の可能性が高いです。

仰向けに寝た時の肩の位置チェック

床やベッドの上で、仰向けに寝てみましょう。リラックスした時、肩の後ろ側は布団にピタリとついていますか?もし、肩が浮いてしまい、肩と布団の間に隙間ができているなら、肩が内側に巻き込まれて固まっている証拠です。本来であれば重力に従って肩は落ちるはずですが、胸の筋肉の短縮が強いと肩が浮いてしまうのです。

自分でできる巻き肩の改善方法・ストレッチ

固まってしまった胸の筋肉を緩め、弱った背中の筋肉を刺激することが、巻き肩改善の第一歩です。

胸の筋肉を伸ばす壁を使ったストレッチ

縮こまった胸の筋肉を伸ばす、最も効果的なストレッチです。

壁の横に立ち、片手を肩の高さより少し上に上げ、手のひらと肘を壁につけます。その位置を固定したまま、身体を壁とは反対方向にゆっくりとひねっていきましょう。胸の前から肩の付け根にかけて、気持ちよく伸びているのを感じながら20秒~30秒キープします。左右同様に行います。お風呂上がりなど、身体が温まっている時に行うとより効果的です。

肩甲骨を寄せるエクササイズ

弱ってしまった背中の筋肉を目覚めさせましょう。

両手を背中の後ろで組みます。そのまま、肩甲骨を背骨の中央にギュッと寄せるようにして、組んだ手を斜め下に向かって伸ばします。同時に胸を天井に向かって突き出すように大きく開きます。この状態で5秒キープし、脱力します。仕事の合間などにこまめに行うことで、肩が内側に入るのを防ぎます。

治らない巻き肩に対する小林整骨院の施術

「ストレッチをしている時はいいけれど、気づくとまた肩が巻いている」

「長年の癖だから、自分ではどうにもならない」

もしそう感じているなら、それは筋肉だけでなく、骨格そのものが歪んだ状態でロックされている可能性があります。この状態をリセットするには、専門家による矯正が必要です。

全身のバランスを見る徹底した検査

巻き肩の原因は、人によって異なります。骨盤の傾きが原因の方もいれば、腕のねじれが原因の方もいます。

まずは丁寧なカウンセリングと検査を行い、あなたの巻き肩がどこから来ているのかを突き止めます。単に肩を見るだけでなく、全身のバランスをチェックすることが根本改善の鍵です。

独自の小林式背骨・骨盤矯正で土台からリセット

当院独自の「小林式背骨・骨盤矯正」を用いて、身体の土台である骨盤と、柱である背骨の歪みをダイナミックに整えます。

背骨のカーブが正常に戻り、肩甲骨が正しい位置に収まるようになると、縮こまっていた胸郭が自然と広がります。施術直後に「息が吸いやすくなった」「勝手に胸が張れるようになった」と驚かれる患者様が多くいらっしゃいます。

これは、無理に胸を張らせるのではなく、骨格が整うことで自然と良い姿勢が取れるようになるからです。

再発を防ぐための生活習慣指導

長年の巻き肩で硬直してしまった深層の筋肉に対しても、手技や特殊な機器を用いてアプローチし、柔軟性を取り戻します。

さらに、再発を防ぐために、あなたの生活習慣に合わせた寝具のアドバイスや、デスクワーク時の姿勢指導なども行い、美しい姿勢が「当たり前」になるまでトータルでサポートします。

まとめ

巻き肩は、見た目の問題だけでなく、将来の健康を左右する重要なサインです。

「いつものことだから」と放置せず、早めに対処することで、肩こりのない快適な生活と、若々しい見た目を取り戻すことができます。

セルフケアで改善しない場合や、ご自身の姿勢が気になる場合は、ぜひ一度私たちにご相談ください。小林整骨院では、あなたの身体の歪みを根本から整え、胸を張って颯爽と歩ける毎日を全力でサポートいたします。

監修者:小林英健院長
株式会社KMC小林整骨院グループ 総院長 株式会社KMC小林整骨院グループ(所在地:大阪府八尾市 代表:小林英健)は、「小林整骨院」を1985年11月に大阪府八尾市で開業(現:あすなろ整骨院北本町)。現在では全国に48店舗展開し、全グループ院の延べ来院患者数は1350万人を超えています。「小林式矯正法 (旧名:スポーツ活法)」というトップアスリートの心身ともにサポートするための新療法を実施。治療できる領域の幅を広げて様々な治療経験を積むことで、すべての患者様・アスリートを癒し、スポーツ界や地域社会に貢献することを目指します。KMC小林整骨院グループ オフィシャルサイト(https://www.seikotsuin-kobayashi.com