肩こりとめまい、その危険な関係|すぐに病院へ行くべき症状と整骨院でできること

2025.10.13 肩こり

「いつものつらい肩こりに加えて、最近ふわふわとめまいがする…」
「首を動かした時に、クラっとすることが増えた」
「このめまいは、ただの疲れ?それとも肩こりが原因なの?」

多くの日本人を悩ませる「肩こり」。実はこのありふれた症状が、吐き気や頭痛を伴うつらい「めまい」を引き起こすことがあるのをご存じでしょうか。しかし、安易に「肩こりのせいだろう」と自己判断してしまうのは大変危険です。なぜなら、めまいは時に、脳や心臓の重篤な病気のサインである可能性もあるからです。

この記事では、まず【最重要項目】として、すぐ病院へ行くべき危険なめまいの見分け方を解説します。その上で、なぜ肩こりがめまいを引き起こすのか、そのメカニズムと、私たち整骨院でできる根本的なアプローチについて、体のプロが徹底的に解説します。

小林整骨院では、身体のさまざまなお悩み・ご質問等の相談も承っていますのでお気軽にご相談下さい。

  1. すぐに病院へ行くべき危険なサイン
  2. なぜ肩こりがめまいを引き起こすのか?
  3. 肩こり由来のめまいに見られる特徴
  4. 肩こりとめまいを悪化させる生活習慣
  5. 小林整骨院の「肩こり・めまい」への根本アプローチ
  6. まとめ

【最重要】そのめまい、本当に大丈夫?すぐに病院へ行くべき危険なサイン

以下の症状が一つでも当てはまる場合、肩こりが原因だと自己判断せず、直ちに脳神経外科、神経内科、耳鼻咽喉科などの医療機関を受診してください。夜間や休日の場合は、救急車の要請や救急外来の利用もためらわないでください。

突然の激しい頭痛を伴うめまい

「ハンマーで殴られたような」と表現されるほどの、これまでに経験したことのない激しい頭痛と共にめまいが起きた場合、くも膜下出血や脳出血といった、命に直結する脳の病気が強く疑われます。一刻を争う事態です。

手足の痺れ、ろれつが回らない

めまいと同時に、片方の手足に力が入らない、感覚が鈍い、顔が歪む、言葉がうまく出てこない(ろれつが回らない)といった症状がある場合、脳梗塞や脳出血のサインです。これらの症状は「FAST」という言葉で覚えられ、脳卒中の典型的な初期症状です。

激しい回転性のめまいと聴覚の異常

自分や周りがグルグルと激しく回るような、立っていられないほどのめまいと共に、耳鳴りや難聴、耳が詰まった感じがする場合、メニエール病や突発性難聴など、耳の奥(内耳)の病気が考えられます。耳鼻咽喉科はもちろん、整骨院、鍼灸院でも治療可能です。

胸の痛みや圧迫感、息苦しさを伴うめまい

胸が締め付けられるような痛みや圧迫感、動悸、息切れを伴うめまいは、心筋梗塞や不整脈など、心臓の病気が原因である可能性があります。特に高齢者や生活習慣病のリスクがある方は注意が必要です。

なぜ肩こりがめまいを引き起こすのか?

上記の危険なサインがなく、病院で検査しても「特に異常なし」と言われた場合、あなたのめまいは、つらい肩こりや首のこりが原因かもしれません。そのメカニズムは、主に3つ考えられます。

1. 首周りの血行不良

肩や首の筋肉がガチガチに硬くなると、その筋肉の間を縫うようにして走っている血管が圧迫されてしまいます。特に、首の骨(頚椎)の横を通って脳に血液を送る「椎骨動脈」の血流が悪くなると、脳、特に体のバランスを司る小脳や内耳への酸素や栄養の供給が不足します。

これにより、車酔いのような「ふわふわ」「ふらふら」とした、浮動性のめまいが引き起こされるのです。

2. 自律神経の乱れ

自律神経は、血圧や心拍、呼吸など、生命維持に欠かせない機能を無意識にコントロールしている神経です。首周りには、この自律神経が複雑に集中しています。慢性的な肩こりや首のこりは、身体にとって大きな物理的ストレスとなり、自律神経のスイッチ(交感神経と副交感神経)の切り替えを乱してしまいます。

このバランスが崩れると、血圧の調整がうまくいかなくなり、立ち上がった時にクラっとするようなめまい(立ちくらみ)や、動悸、吐き気などを引き起こします。

3. 首の骨(頚椎)の歪みと感覚のズレ

私たちの身体は、①目からの視覚情報、②耳の奥にある三半規管からの平衡感覚情報、そして③首の筋肉や関節からの位置感覚情報(固有受容覚)の3つを脳で統合し、体のバランスを保っています。

長年の猫背やストレートネックなどで首の骨が歪むと、この③の位置センサーが誤作動を起こし、脳に間違った情報を送ってしまいます。すると、脳は目や耳からの情報と食い違う情報に混乱し、めまいとして感じられるのです。これを「頚性めまい」と呼び、肩こりを伴うめまいの代表的なタイプです。

肩こり由来のめまいに見られる特徴

病院で異常なしと言われたあなたのめまいは、以下の特徴に当てはまりませんか?

めまいの種類: 「グルグル回る」激しい回転性めまいよりも、「ふわふわ」「ゆらゆら」する浮動性のめまいが多い。

タイミング: 首を動かした時(上を向く、振り向くなど)や、同じ姿勢を続けた後に症状が出やすい。

伴う症状: 慢性的な首や肩のこり、後頭部から側頭部にかけての頭痛(緊張型頭痛)、眼精疲労、吐き気、耳鳴りなどを伴うことが多い。

これらの特徴は、首や肩の状態とめまいが連動していることを示唆しています。

身体の歪みが根本原因?肩こりとめまいを悪化させる生活習慣

あなたの肩こりやめまいは、日々の何気ない生活習慣によって作られているかもしれません。

長時間のデスクワーク・スマホ使用

パソコンのモニターを覗き込む、スマートフォンを長時間見下ろすといった姿勢は、重い頭(約5~6kg)を支える首や肩の筋肉に絶えず負担をかけ続けます。

この「頭部前方突出位」と呼ばれる姿勢は、ストレートネックを招き、首周りの血行不良や神経の圧迫を深刻化させます。

猫背・巻き肩などの不良姿勢

背中が丸まり、肩が内側に入り込む「巻き肩」の姿勢は、首が前に出るだけでなく、呼吸を浅くする原因にもなります。

呼吸が浅いと、体内に十分な酸素を取り込めず、自律神経の乱れや血行不良をさらに助長し、めまいが起きやすい状態を作ってしまいます。

精神的ストレスと食いしばり

仕事や家庭での精神的なストレスは、無意識のうちに体を緊張させ、歯を食いしばらせます。この食いしばりは、あごから首、肩にかけての筋肉を硬直させ、自律神経のバランスを大きく乱す要因です。寝ても疲れが取れない、朝起きた時にあごがだるいといった方は注意が必要です。

小林整骨院の「肩こり・めまい」への根本アプローチ

病院で「異常なし」と診断されたにも関わらず、つらい肩こりやめまいが続く場合、その原因はレントゲンには映らない「身体の歪み」にある可能性が非常に高いです。当院では、その場しのぎのマッサージではなく、以下の3ステップで根本改善を目指します。

1. 徹底した検査で「めまいの本当の原因」を特定

まず、丁寧なカウンセリングで症状の出方や生活習慣を詳しくお伺いします。その上で、首の骨(頚椎)の動き、肩甲骨の位置、背骨全体のカーブ、さらには土台となる骨盤の傾きまで、全身のバランスを詳細に検査します。

肩こりやめまいの原因は、首だけでなく、骨盤の歪みから来ていることも少なくありません。この根本原因の特定こそが、改善への最短ルートです。

2. 独自の「小林式矯正」で血流と神経の流れを正常化

当院の施術は、硬くなった筋肉をただ揉みほぐすだけではありません。独自の「小林式矯正」を用いて、歪んでしまった首や背骨の関節を、ミリ単位で正しい位置へとソフトに調整します。

これにより、圧迫されていた血管や神経が解放され、脳への血流が改善。自律神経の乱れも整いやすくなります。痛みを伴うような強い施術は行いませんので、初めての方でも安心して受けていただけます。

3. 再発させないための姿勢・生活指導

施術で身体を整えても、歪みの原因となった生活習慣がそのままであれば、症状は必ず再発します。当院では、施術の効果を最大限に高め、良い状態を維持していただくために、一人ひとりの身体の癖やライフスタイルに合わせた姿勢指導、デスク環境の見直し、ご自宅でできる簡単なセルフケアなどを具体的にアドバイス。再発しないための身体づくりを二人三脚で徹底的にサポートします。

まとめ

つらい肩こりと共に起こるめまいは、身体からの危険なサインかもしれません。まずは、この記事で紹介した「すぐに病院へ行くべき危険な症状」に当てはまらないかを必ず確認し、少しでも疑わしい場合は、ためらわずに医療機関を受診してください。

その上で、病院の検査で「異常なし」と診断された場合は、長年の不良姿勢や生活習慣によって引き起こされた「身体の歪み」が原因である可能性が高いです。そのようなつらい症状をあきらめてしまう前に、ぜひ一度、私たちのような身体の専門家にご相談ください。

小林整骨院では、あなたの肩こりやめまいの根本原因を的確に見つけ出し、専門的なアプローチで改善を全力でサポートします。

監修者:小林英健院長
株式会社KMC小林整骨院グループ 総院長 株式会社KMC小林整骨院グループ(所在地:大阪府八尾市 代表:小林英健)は、「小林整骨院」を1985年11月に大阪府八尾市で開業(現:あすなろ整骨院北本町)。現在では全国に48店舗展開し、全グループ院の延べ来院患者数は1350万人を超えています。「小林式矯正法 (旧名:スポーツ活法)」というトップアスリートの心身ともにサポートするための新療法を実施。治療できる領域の幅を広げて様々な治療経験を積むことで、すべての患者様・アスリートを癒し、スポーツ界や地域社会に貢献することを目指します。KMC小林整骨院グループ オフィシャルサイト(https://www.seikotsuin-kobayashi.com