その不調、スマホ首が原因かも?症状と正しい治し方を専門家が解説

2025.12.3 首周りの痛み

「首や肩がガチガチで、何をしても治らない」
「最近、頭痛やめまい、手のしびれを感じることが増えた」
「鏡を見ると、頭が肩より前に突き出ている気がする…」

もし、あなたがこのような症状に心当たりがあるなら、その原因は日常生活に欠かせない「スマートフォン」にあるかもしれません。現代病とも言われる「スマホ首(ストレートネック)」は、単なる姿勢の悪さだけでなく、全身に様々な深刻な不調を引き起こす引き金になるのです。

この記事では、なぜスマホ首になってしまうのか、そのメカニズムから、放置すると危険な症状、自宅でできる簡単な改善ストレッチ、そして私たち専門家による根本的な治し方まで、詳しく解説していきます。

小林整骨院では、身体のさまざまなお悩み・ご質問等の相談も承っていますのでお気軽にご相談下さい。

  1. あなたは大丈夫?「スマホ首」セルフチェック
  2. なぜスマホ首になってしまう原因
  3. 放置しないで!スマホ首が引き起こす深刻な症状
  4. 自宅でできる!スマホ首改善セルフケア
  5. セルフケアだけでは改善しない…整骨院の役割
  6. 小林整骨院の「スマホ首」への根本アプローチ
  7. まとめ

あなたは大丈夫?「スマホ首」セルフチェック

自分がスマホ首かどうか、気になりますよね。まずは壁を使って、今のあなたの状態を確認してみましょう。

壁にかかと、お尻、背中(肩甲骨)をつけて、まっすぐに立ってみてください。その状態でリラックスし、後頭部が自然に壁につくかどうかを確認します。

もし意識しなくても後頭部が壁に軽く触れるようであれば、首の状態は「正常」と言えます。

しかし、意識して顎を引かないと後頭部が壁につかない場合は、「スマホ首(ストレートネック)予備軍」の可能性があります。

さらに、頑張っても後頭部が壁から離れてしまう、あるいは無理につけようとすると顔が上を向いてしまうという方は、すでに「スマホ首(ストレートネック)」になっている可能性が高いでしょう。

人間の頭の重さは、体重の約10%(約5~6kg)と言われています。ボーリングの玉ほどの重さです。本来、首の骨(頚椎)は緩やかなS字カーブを描いており、このカーブが頭の重さを分散させ、支えています。

しかし、スマホを見るために頭が前に傾くと、その角度に応じて首にかかる負荷は急増します。わずか15度傾くだけで約12kg、60度も傾くと約27kgもの負荷がかかると言われています。これは、小学生低学年の子供を常に肩車しているような状態です。

なぜスマホ首になってしまう原因

スマホ首は、まさに現代の生活習慣が生み出した症状です。

1. スマートフォンの長時間使用

最大の原因は、言うまでもなくスマートフォンの長時間使用です。うつむいた姿勢で小さな画面を見続けることで、首の筋肉は常に緊張し、首のS字カーブが失われてまっすぐになってしまいます(ストレートネック)。

2. デスクワークでのPC姿勢

在宅勤務やオフィスワークで、ノートパソコンの低い画面を覗き込む姿勢も、スマホ首を悪化させる大きな要因です。画面が目線より下にあると、無意識のうちに頭が前に出て、背中が丸まってしまいます。

3. 日常生活での「うつむき姿勢」

読書、料理、裁縫、赤ちゃんのお世話など、日常生活には下を向く作業が溢れています。これらの動作が積み重なることも、首への負担を増大させます。

4. 運動不足による筋力低下

姿勢を正しく保つためには、背中や肩甲骨周り、お腹のインナーマッスル(深層筋)が不可欠です。しかし、運動不足でこれらの「支える筋肉」が弱くなると、重い頭を支えきれず、楽な猫背やスマホ首の姿勢に崩れやすくなります。

放置しないで!スマホ首が引き起こす深刻な症状

スマホ首は、単に「首が痛い」「肩がこる」だけでは終わりません。首には全身につながる重要な神経や血管が集中しているため、放置すると様々な不調を引き起こす可能性があります。

慢性的な首・肩のこり、背中の痛み

頭が前に出ることで、首の後ろから背中にかけての筋肉(僧帽筋など)は、常に頭が前に倒れないよう引っ張り続ける状態になります。この過剰な緊張が血行不良を引き起こし、何をしても取れない頑固なこりや痛みとなって現れます。

緊張型頭痛とめまい

首の筋肉が硬くなると、その間を通っている血管が圧迫され、脳への血流が低下します。これにより、頭全体が締め付けられるような「緊張型頭痛」が起こりやすくなります。

また、脳への血流不足や、首周りのバランス感覚の異常から、「ふわふわ」としためまいを感じることも少なくありません。

腕や手のしびれ

首の骨(頚椎)の間からは、腕や手に向かう神経が出ています。首の歪みや筋肉の硬直によってこれらの神経が圧迫されると(胸郭出口症候群など)、腕のだるさ、指先のしびれや冷えといった症状を引き起こすことがあります。
※しびれが強い場合や、手に力が入らない場合は、早急に医療機関を受診してください。

自律神経の乱れ

首の付け根は、自律神経(交感神経と副交感神経)のバランスを司る重要なエリアです。スマホ首による持続的なストレスがここにかかると、自律神経の切り替えがうまくいかなくなります。

その結果、寝つきが悪い、眠りが浅いといった不眠、理由のない吐き気、気分の落ち込み、イライラ、倦怠感など、精神的な不調につながるケースも少なくありません。

自宅でできる!スマホ首改善セルフケア

重症化する前に、まずはご自身でできるケアから始めましょう。大切なのは「縮んだ筋肉を伸ばし」「弱った筋肉を鍛える」ことです。

1. 姿勢を正す「環境づくり」

まずは普段の環境を見直してみましょう。スマートフォンを見る時は、できるだけ画面を目線の高さまで持ち上げることが重要です。肘を逆の手で支えたり、机に肘をついたりすると楽に高さを保てます。

また、ノートパソコンを使用する場合も、PCスタンドで高さを出したり外付けキーボードを活用したりして、目線が下がらない工夫をすることで、首への負担を劇的に減らすことができます。

2. 固まった筋肉をほぐす「リセットストレッチ」

仕事の合間に、1時間に1回を目安に以下のストレッチを行ってみてください。

【首の横伸ばし】

片手を頭の横に当て、ゆっくりと真横に倒していきます。この時、反対側の肩が一緒に上がらないように注意しながら、30秒ほどキープしましょう。反対側も同様に行います。

【胸(大胸筋)のストレッチ】

壁の角やドアの枠に肘を90度に曲げて当て、体を前にスライドさせます。胸の筋肉がじっくりと伸びるのを感じながら、30秒キープしてください。

3. 弱った筋肉を鍛える「簡単エクササイズ」

【あご引きエクササイズ(チンイン)】

壁に背中とかかとをつけて立ちます(難しい場合は座ったままでも構いません)。後頭部を壁に押し付けるようにしながら、ゆっくりと顎を引いていきます。二重あごを作るようなイメージで、首の後ろが伸びるのを感じたら5秒キープし、ゆっくり戻します。これを10回繰り返しましょう。

【肩甲骨寄せエクササイズ】

姿勢を正し、両肘を90度に曲げて脇につけます。息を吐きながら、両方の肩甲骨を背骨に向かってギュッと寄せます。そのまま5秒キープし、ゆっくり戻します。これも10回繰り返すことで、背中の筋肉を刺激し、良い姿勢を保ちやすくします。

セルフケアだけでは改善しない…整骨院の役割

「ストレッチをしても、すぐに元に戻ってしまう」

「痛みが強くて、セルフケアどころではない」

もし、あなたがこのように感じているなら、それは歪みが骨格レベルで固まってしまっている証拠です。長年の悪い姿勢によって歪んだ背骨や骨盤は、家で例えるなら「傾いた土台」。土台が傾いたままでは、いくら筋肉をほぐしても、すぐにまた同じ場所に負担がかかり、症状が再発してしまいます。

このような状態を根本から改善するために、私たち「体の専門家」である整骨院の存在があります。

小林整骨院の「スマホ首」への根本アプローチ

当院では、単に痛む場所をマッサージするのではなく、なぜスマホ首になってしまったのか、その「根本原因」にアプローチし、再発しない身体づくりを目指します。

1. 徹底した検査で「歪みの本当の原因」を特定

まずは丁寧なカウンセリングで、あなたの仕事環境やスマートフォンの使用時間、日常生活の癖などを詳しくお伺いします。

その上で、姿勢分析や可動域の検査を行い、あなたの首の痛みが、首だけの問題なのか、あるいは背骨や骨盤といった土台の歪みから来ているのかを正確に見極めます。レントゲンには映らない、筋肉の硬さや関節の動きの悪さを見抜くのが私たちの専門技術です。

2. 独自の「小林式矯正」で骨格バランスをリセット

当院の施術の核となるのが、独自の「小林式矯正」です。これは、強い力でバキバキと鳴らすような矯正ではなく、最小限の刺激で最大の効果を引き出すソフトな施術です。まっすぐになってしまった首の骨(ストレートネック)はもちろん、その土台となる背骨や骨盤の歪みまでミリ単位で調整します。

土台から整えることで、頭が自然と正しい位置に戻り、首や肩にかかる負担を劇的に減らすことができます。

3. 早期回復を促す「深層筋へのアプローチ」

手技だけでは届きにくい、凝り固まった深層の筋肉や、衝撃でダメージを受けた神経に対しては、特殊な電気治療機器(ハイボルトなど)を用いてアプローチします。これにより、痛みを早期に鎮めるとともに、筋肉の柔軟性を取り戻し、血流を促進。自然治癒力を高めて回復を早めます。

4. 再発させないための「姿勢・習慣」指導

施術でせっかく正しい姿勢に戻しても、今までの悪い習慣を続けていては、またすぐに歪んでしまいます。当院では、施術と同じくらい「再発予防」を重視しています。あなたの生活環境に合わせたデスクの高さ調整、正しい座り方、そして自宅で簡単にできるあなた専用のストレッチや筋トレメニューを丁寧に指導します。

まとめ

在宅勤務などで急増している「スマホ首」は、単なる肩こりではなく、頭痛やめまい、手のしびれ、自律神経の乱れまで引き起こす、放置してはいけない危険なサインです。

日々のセルフケアや環境改善で予防することは非常に重要ですが、もし症状が慢性化し、セルフケアだけでは改善が見られない場合は、すでに骨格レベルでの歪みが定着している可能性が高いです。

一人で悩み、痛みに耐え続ける必要はありません。ぜひ一度、私たちのような身体の専門家にご相談ください。小林整骨院では、あなたのつらい症状の根本原因を突き止め、一日も早く快適な日常生活を取り戻せるよう、全力でサポートいたします。

監修者:小林英健院長
株式会社KMC小林整骨院グループ 総院長 株式会社KMC小林整骨院グループ(所在地:大阪府八尾市 代表:小林英健)は、「小林整骨院」を1985年11月に大阪府八尾市で開業(現:あすなろ整骨院北本町)。現在では全国に48店舗展開し、全グループ院の延べ来院患者数は1350万人を超えています。「小林式矯正法 (旧名:スポーツ活法)」というトップアスリートの心身ともにサポートするための新療法を実施。治療できる領域の幅を広げて様々な治療経験を積むことで、すべての患者様・アスリートを癒し、スポーツ界や地域社会に貢献することを目指します。KMC小林整骨院グループ オフィシャルサイト(https://www.seikotsuin-kobayashi.com