野球肘とは?3つの野球肘の種類や早く治す方法を解説

2021.5.18 スポーツ活法 , スポーツ障害 , 重要おすすめ記事

野球肘(やきゅうひじ)とは?症状や原因

野球を行う方の多くが経験するのが野球肘です。特に小、中学生に多いとされ、野球を禁止されてしまうケースもあります。野球肘はどのような症状で、どのようなことが原因とされるのか、詳しく解説します。

目次

  1. 野球肘とは
  2. 野球肘になりやすい人とは
  3. 野球肘の対処法とは
  4. 野球肘の治療ができる大阪の整骨院5選
  5. 野球肘の治療をする大阪の整骨院の選び方
  6. まとめ


野球肘とは

野球肘は、野球の投球動作によって肘を傷めてしまうスポーツ障害で、野球肩と同じく投球障害のひとつです。野球肘は野球選手に最も多い障害とされています。肘は普段からさまざまな動作を行う時に使う部位です。野球においては、投球する、バッドを振るなどの動作が多く、それだけ肘にかかる負担も大きく強くなります。

過度な負荷によって肘の骨や軟骨、靭帯、筋肉に障害が起こるのが野球肘です。少年野球に所属する野球少年に多く、子どもの骨や軟骨は成長期は柔らかく、過度な負担は野球肘を引き起こしやすくなります。

小林整骨院では、身体のさまざまなお悩み・ご質問等の相談も承っていますのでお気軽にご相談下さい。

野球肘の症状とは

野球肘は、ボールを投げるときや、その後で痛みを感じる、腕が重いといった症状があります。軽度な場合にはバッティングのときには痛みは感じることは、ほぼありません。しかし、症状が進むとバッティングのときにも痛みが出るようになります。

野球肘の原因とは

ボールを投げるときには、肘を使うため大きな力がかかります。大人でも、野球選手では野球肘になる人も少なくありません。そのため、まだ肘周辺の骨や関節、筋肉、靭帯などが成長過程にある子どもは肘への負担は非常に大きくなります。

何度も繰り返しボールを投げることで、過剰な負担が肘にかかり、損傷が起こります。野球肘には肘の「外側」「内側」「後ろ側」と分類され、それぞれの部位の障害で症状が異なります。

剥離骨折などになるしくみとは

剥離骨折とは、筋、靭帯、腱と骨との付着部分で骨の一部が剥離(引きはがされる)することをいいます。

野球肘によって、剥離骨折を起こしてしまうケースがあります。肘は上腕骨、尺骨(しゃっこつ)、橈骨(とうこつ)の3つの骨があり、この3は靭帯でつながれています。投球動作は、肘の内側がボールを投げることで引っ張られ、同時に骨や靭帯も引っ張られます。

何度も何度も、靭帯や骨に負荷がかかり続けると、それらが損傷し、剥離骨折や靭帯の炎症を生じます。

野球肘の種類とは

野球肘は内側型、外側型、後方型の3つの種類に分けられます。

①肘の内側が痛くなる内側型野球肘

投球時に肘の内側に牽引力がかかると筋肉や靭帯、神経が伸ばされるため細かい損傷が生じます。それによって肘の内側を押したときに痛みが出たり、腫れや投球時の痛み、肘の関節の可動域が制限される、小指側がしびれるなどの症状が起こります。

重症になると肘の内側の骨が牽引力によって剥離骨折を起こす場合もあります。繰り返し負荷がかかり続けると靭帯が緩くなり肘関節の機能が低下し、球速の低下、遠投の距離の低下、全力で投球できないなどの投球障害が起こる可能性があります。

②肘の外側が痛くなる外側型野球肘

ボールを投げるときには、肘が外側にひねる動作があり、これが何度も繰り返されると上腕骨(肘から肩までの骨)と焼骨(肘から親指側の手首までの骨)がぶつかります。すると肘の外側が痛い、肘が曲げ伸ばしできないといった野球肘になります。

外側型野球肘の中でも代表的なものが離断性軟骨炎です。

③肘の後ろが痛くなる後方型野球肘

肘の後ろ側が痛くなるのが特徴です。投球の際、ボールから手が離れた瞬間や、その後の動作で肘の曲げ伸ばしが繰り返されることが原因として考えられています。肘頭炎、肘頭疲労骨折などが代表的です。

野球肘になりやすい人とは

野球肩や野球肘になりやすいとされる人は以下のとおりです。

  • 少年野球チームや野球部などに所属している
  • 正しい投球フォームがわからない
  • 下半身をあまり使っていない
  • 気が付くと、肩や腕だけで投げていることが多い
  • 身体の柔軟性が低い
  • 普段からあまり姿勢が良くない

成長期は骨や筋、腱、靭帯が柔らかく、その時期に負荷がかかり続けると野球肘になりやすくなります。成人の場合は、投球フォームや普段からの動き方のクセ、身体の使い方によって野球肘の要因となります。

野球肘の対処法とは

野球を趣味としている方、部活動や少年野球をしている方は、常に野球肘になるリスクがあります。そのため、普段からの予防法と、病院での治療法、整骨院での処置やサポートについて解説します。

野球肘を防ぐための自分でできる対処法とは

野球肘は普段からのセルフケアで予防することが大切です。同じ動作を何度も繰り返していると、使っている部分には疲労がたまります。練習後は必ず、マッサージやストレッチを入念に行いましょう。

また、入浴の際には必ず湯舟に浸かり、全身を温めましょう。湯舟に浸かると全身の血行が良くなり、疲労物質が体外に排出されやすくなります。同時に、酸素や栄養素が体のすみずみまで行き渡りやすくなります。

そして、しっかりと栄養を届けるためにもバランスの良い食生活と、質の良い睡眠をとるように心がけましょう。

病院で野球肘の治療を受ける

野球肘の診断にはレントゲンやMRIなどの検査など画像診断を行います。野球肘がわかれば、安静を第一にすすめられ、熱感がある、腫れているなど炎症がある場合は湿布などの外用薬が処方されます。

重症になると手術をすすめられることもあるため、早期発見、早期治療が大切です。

整骨院で野球肘の処置やアドバイスを受ける

野球肘を改善するためには、スポーツ障害を専門的に治療している整骨院に受診しましょう。肘の治療はもちろんのこと、肩、腰、股関節など全身の状態を診て原因を見つけ出します。根本からの改善を目指す施術を行うのが整骨院のメリットです。

スポーツ障害の治療ができるスタッフが在籍する整骨院は、骨格や体格、症状に合った処置を行い、野球肘にならないための正しい投球フォームや、日常での身体の使い方などのアドバイスやリハビリも行っているところも少なくありません。

プロによる施術で、野球肘の悪化や慢性化を予防することができます。時間の都合や骨格に合わせた施術を受けられるので、無理なく通院することができます。

野球肘の治療をする大阪の整骨院の選び方

野球肘を一日も早く治し、プレーを再開したい、復帰したいという方は整骨院を選ぶ際に、野球肘などスポーツ障害に長けた整骨院を選ぶことをおすすめします。しかし、どの整骨院を選べばよいのかわからないという方は、以下のことを参考に整骨院を選んでください。

身体の状態、痛みの原因を突き止め説明をしっかりする

野球肘の場合だけではなく、他の症状に関しても筋肉のバランスが悪い、関節の可動をコントロールする筋力が低下しているなど、痛みのある部位以外に原因があるということは、非常に多いです。

痛みのある肘だけではなく、身体全体を診て、痛みの原因や今後の施術方針などの説明をしっかりとしてくれる整骨院は信頼のおける整骨院と思って間違いありません。

小林整骨院は、初回に問診、視診、触診を行い、誰にでもわかりやすい言葉で現在の状態、原因、施術方法や方針をしっかりと説明します。

施術の技術、知識、持続性のある施術

整骨院で施術を受けた後は、多くの人はすっきりと感じ家に戻られます。しかし、何日かするとすぐに元の状態に戻ってしまったということも少なくありません。時間を縫って通院したのに、無駄足になったとがっかりする方も多いのではないでしょうか。

こうなる原因は、痛みの原因となるものに対して根本原因を見つけ出さずに、その場だけの対症療法を行っていることや、痛みがある周辺部位の関節や筋肉だけを治療しているなどがあげられます。根本原因にアプローチしないまま、対症療法だけ行っていれば、痛みは和らぐものの、原因はそのままになっているので元の状態に戻ってしまうのです。

小林整骨院は、痛みの根本原因を特定し、根本からの改善を目的に施術を行います。そのため、施術後も治療効果が持続します。体のクセや関節、筋肉は使い慣れた状態に戻ろうとする働きがあります。そのことも含めた治療を小林整骨院では行っています。

リハビリ方法やトレーニングの指導がある

野球肘は安静が必要とされている症状です。確かに野球肘の痛みがある間は、安静にすることが大切です。しかし、治りかけくらいからリハビリを開始しても、肘以外の周辺の筋肉や関節の可動は低下してしまいます。

そのようなことを避けるため、野球肘もリハビリをする必要があります。整骨院の中にはリハビリプログラムを取り入れているところも多く、自宅でできるリハビリ方法やストレッチ方法などの指導がある整骨院を選びましょう。

小林整骨院は、多くのスポーツトレーナーを輩出していることでも有名です。症状を早く改善するためのストレッチ、トレーニングや身体の動かし方など、スポーツトレーナーならではの視点から様々なセルフケア指導も行っています。そのため症状が改善するだけではなく、パフォーマンスアップにも繋がります。

日常生活のアドバイス

野球肘は、治療だけで野球肘の症状が改善する方ばかりではありません。痛みの原因は野球の投球によるものが大きいですが、日常生活の中にも要因があることが考えられます。姿勢や睡眠・休息の取り方、食生活、入浴や普段何気なく行っている身体の使い方の癖なども痛みの原因になります。

小林整骨院では、治療を通じ、日常生活に関するアドバイスも行い、より早い症状の改善を目指していきます。不安なことがあったら、小林整骨院にご相談ください。

まとめ

肘に不安を抱えると、思ったような野球のプレーができなくなってしまいます。野球肘かもしれないと感じたら、すぐに安静にし、適切な対応をしましょう。痛みや炎症の度合いによって治療方法や治療期間も異なります。自己診断せず、プロに相談しましょう。

また、完治した後も野球を続けたい方は、投球フォームの癖を治す、セルフケアの方法などの知識も必要です。

小林整骨院は、治療だけではなく身体のバランスの修正、リハビリ方法、セルフケアの方法など野球を続ける方にさまざまなサポートを行います。野球肘にお悩みの方は、小林整骨院にお任せください。

監修者:小林英健院長
株式会社KMC小林整骨院グループ 総院長 株式会社KMC小林整骨院グループ(所在地:大阪府八尾市 代表:小林英健)は、「小林整骨院」を1985年11月に大阪府八尾市で開業(現:あすなろ整骨院北本町)。現在では全国に42店舗展開し、全グループ院の延べ来院患者数は1300万人を超えています。「スポーツ活法」というトップアスリートの心身ともにサポートするための新療法を実施。治療できる領域の幅を広げて様々な治療経験を積むことで、すべての患者様・アスリートを癒し、スポーツ界や地域社会に貢献することを目指します。KMC小林整骨院グループ オフィシャルサイト(https://www.seikotsuin-kobayashi.com