逆子体操の効果と正しいやり方を徹底解説!いつから始める?

2025.7.2 重要おすすめ記事

妊婦健診で赤ちゃんの頭が上を向いている「逆子」と診断された場合、逆子体操を行うことで、改善できる可能性があります。ただし、正しい方法で行わないと、十分な効果が得られないこともあるため注意が必要です。

この記事では、逆子体操の効果や目的、始めるタイミング、正しいやり方、注意点について分かりやすく解説します。さらに、逆子体操以外の改善方法についても紹介しています。ぜひ参考にしてください。

小林整骨院では、身体のさまざまなお悩み・ご質問等の相談も承っていますのでお気軽にご相談下さい。

目次

  1. 逆子体操とは? 効果と目的を解説
  2. 逆子体操はいつから始める?
  3. 逆子体操の正しいやり方を解説
  4. 逆子体操の注意点とポイント
  5. 逆子体操以外に逆子を改善する方法
  6. まとめ:逆子体操で赤ちゃんが回りやすい環境を整えよう!

逆子体操とは? 効果と目的を解説

逆子体操とは、逆子になった赤ちゃんの頭を下向きにするために行う体操のことです。一般的に、赤ちゃんは頭が一番重いため妊娠後期になると自然に頭が下向きになりますが、骨盤が狭い、羊水量が少ない、赤ちゃんの体が大きいといった要因があると、逆子になることがあります。

逆子であっても母体や赤ちゃんの成長に問題はありませんが、経膣分娩の場合は難産になる可能性が高いため、ほとんどのケースで帝王切開となります。そのため、経膣分娩を希望される方は逆子体操を行い、分娩までに逆子を直した方がよいでしょう。

逆子体操はいつから始める?

逆子は妊娠初期に見られることもありますが、中期頃までは赤ちゃんがお腹の中で自由に動くため、逆子体操を行っても、再び逆子になる可能性があります。一方、妊娠後期になると赤ちゃんのサイズが大きくなり、お腹の中で自由に動き回るのが困難になるため、逆子体操の持続的な効果を期待できます。以上のことから、逆子体操は妊娠後期に当たる妊娠30週あたりから始めるのが一般的です。

ただし、妊娠30週に入ったからといって、自己判断で始めるのはおすすめしません。特に早産のリスクが認められる場合や、お腹の張りを強く感じる場合はリスクがさらに高くなる恐れがあるため、必ずかかりつけの医師に相談し、適切な判断を仰ぎましょう。

逆子体操の正しいやり方を解説

逆子体操には、胸膝位(きょうしつい)とブリッジ法という2つの方法があります。ここではそれぞれの正しいやり方を説明します。

胸膝位

胸膝位は、骨盤位を改善するための体操の一種です。やり方は、うつ伏せの状態から腰を高く持ち上げ、両膝を立てた状態で10~20分キープします。その後、左または右のどちらかを向く側臥位(そくがい)のポーズで寝ると、赤ちゃんの背中が上を向きやすくなります。

ブリッジ法

ブリッジ法は、クッションや枕などを使って行う体操です。まず、布団やヨガマットなどを床に敷き、その上で仰向けになります。両足を肩幅程度に開いて膝を立てたら、腰の下にクッションや枕を入れて骨盤を持ち上げます。この状態を10分間キープした後、側臥位になって数分休んだら終了です。

逆子体操の注意点とポイント

逆子体操を行うに当たって注意したいポイントは2つあります。

1つ目は、決して無理をしないことです。体操の途中で具合が悪くなったり、お腹の張りを感じたりしたときは直ちに中止しましょう。また、目安時間を超えて逆子体操を続けると体に負担が掛かる原因となるため、適切な時間の範囲内で実施することが大切です。

2つ目は、リスクがある場合は体操そのものを控えることです。医師から切迫早産と診断されている、早産を予防するための薬を処方されている、合併症の治療中であるなど、何らかのリスクを抱えている方が逆子体操を行うと、早産のリスクが高まったり、母体に悪影響を及ぼしたりする可能性があります。これらのリスクは本人が気付いていない恐れもあるため、必ず事前にかかりつけの医師に相談しましょう。

逆子体操以外に逆子を改善する方法

逆子体操以外にも、逆子を直す方法はいくつかあります。中でも代表的な方法は、伝統的な療法の一つである、はり・きゅうです。女性は元々冷えに悩まされている方が多いですが、下半身が冷えていると子宮が収縮し、骨盤のある方が狭くなります。すると、赤ちゃんは頭を守るために骨盤とは反対側の位置に頭を移動させ、結果的に逆子の原因となります。はり・きゅうで冷えに効果的なつぼを刺激すると、血流が改善して子宮の収縮が起こりにくくなるため、逆子の改善が期待できるでしょう。

同様の理由で、下半身を冷やさないよう、日頃から腹巻やレッグウォーマーを使ったり、常温の飲み物を飲んだりすることも有効な方法です。

外回転術を受けるという方法もある

外回転術とは、医師がエコーを確認しながら、素手でお腹の外から赤ちゃんを回転させる方法です。成功率は6~7割と高めですが、外から刺激を与えて回転させるという性質上、子宮の壁が胎盤から剥がれたり、赤ちゃんの心拍に異常を来したりするリスクがあるといわれています。そのため、施術を希望する場合は医師と十分に話し合った上で、慎重に検討しましょう。

まとめ:逆子体操で赤ちゃんが回りやすい環境を整えよう!

逆子体操を行えば、上向きになった赤ちゃんの頭を下向きにすることができます。体操は自宅で手軽に行えますが、早産などのリスクがある場合は母体や赤ちゃんに負担をかける可能性があるため、必ず事前にかかりつけの医師に相談しましょう。他にも、はり・きゅうを受けたり、下半身を温めたりする方法が有効であるため、併せて検討してみることをおすすめします。

監修者:小林英健院長
株式会社KMC小林整骨院グループ 総院長 株式会社KMC小林整骨院グループ(所在地:大阪府八尾市 代表:小林英健)は、「小林整骨院」を1985年11月に大阪府八尾市で開業(現:あすなろ整骨院北本町)。現在では全国に48店舗展開し、全グループ院の延べ来院患者数は1350万人を超えています。「小林式矯正法 (旧名:スポーツ活法)」というトップアスリートの心身ともにサポートするための新療法を実施。治療できる領域の幅を広げて様々な治療経験を積むことで、すべての患者様・アスリートを癒し、スポーツ界や地域社会に貢献することを目指します。KMC小林整骨院グループ オフィシャルサイト(https://www.seikotsuin-kobayashi.com