【危険なサイン?】息を吸うと背中が痛い原因と対処法を専門家が解説

2025.10.17 重要おすすめ記事

「深呼吸をすると、背中にズキッと痛みが走る」
「息を吸うたびに、背中の一部が痛むので不安…」
「これってただの筋肉痛?それとも何か悪い病気?」

ふとした瞬間に起こる「息を吸うと背中が痛い」という症状。多くの場合は、筋肉や骨格の問題ですが、中には放置してはいけない内臓の病気が隠れている可能性もあり、自己判断は非常に危険です。

この記事では、まず最重要項目として「すぐに病院へ行くべき危険な痛みの見分け方」を解説します。その上で、筋肉や骨格が原因で起こる痛みの特徴や対処法、そして私たち整骨院でできるアプローチについて、体の専門家が詳しくお伝えします。

小林整骨院では、身体のさまざまなお悩み・ご質問等の相談も承っていますのでお気軽にご相談下さい。

  1. すぐに病院へ行くべき危険な痛み
  2. 整骨院で対応できる主な原因
  3. 筋肉・骨格が原因の場合の応急処置
  4. 整骨院の役割
  5. 小林整骨院の「息を吸うと痛い」症状へのアプローチ
  6. まとめ

【最重要】まず確認!すぐに病院へ行くべき危険な痛み

以下の症状が一つでも当てはまる場合は、セルフケアで様子を見たり、整骨院へ行くのではなく、直ちに内科、循環器科、呼吸器科などの医療機関を受診してください。夜間や休日の場合は、救急外来の利用も検討しましょう。

胸やあご、左肩にかけての圧迫感を伴う痛み

息苦しさや冷や汗、締め付けられるような胸の痛みを伴う場合、心筋梗塞や狭心症など、心臓の病気が疑われます。痛みは背中だけでなく、左の肩や腕、あごにまで広がる(放散痛)ことがあります。命に関わる緊急性の高い状態です。

咳、痰、発熱を伴う痛み

咳や38度以上の高熱、黄色や緑色の痰が出る場合、肺炎や胸膜炎、気胸といった肺の病気の可能性があります。特に、咳き込んだり深呼吸したりすると痛みが強くなるのが特徴です。呼吸器科の受診をお勧めします。

みぞおちの痛みや、脂っこい食事の後に強まる痛み

背中の左側や中央が痛む場合、急性膵炎の可能性があります。また、背中の右側が痛む場合は胆石や胆のう炎などが考えられます。

これらの病気は、特に脂っこい食事を摂った後や、アルコールを飲んだ後に症状が悪化する傾向があります。

息を吸うと痛むのはなぜ?整骨院で対応できる主な原因

上記の危険な症状に当てはまらず、医療機関で「特に異常なし」と診断された場合、痛みの原因は筋肉や骨格にある可能性が高いです。

肋間神経痛

肋骨に沿って走る神経「肋間神経」が、何らかの原因で刺激されて痛む症状です。深呼吸や咳、体をひねる動作で「ズキッ」「チクチク」とした鋭い痛みが走るのが特徴で、「息を吸うと背中が痛い」と感じる代表的な原因の一つです。

背中や肩甲骨周りの筋肉の過緊張

長時間のデスクワークやスマホ操作、猫背などの不良姿勢が続くと、背中や肩甲骨周りの筋肉(菱形筋、僧帽筋など)が常に緊張し、硬くなってしまいます。この状態で深く息を吸うと、硬くなった筋肉が無理に引き伸ばされ、痛みを引き起こします。

胸椎や肋骨の歪み

背骨の一部である「胸椎」や、呼吸のたびに動く「肋骨」の関節に歪みやズレが生じていると、呼吸の際のスムーズな動きが妨げられます。

これにより、周辺の筋肉や神経に負担がかかり、息を吸うたびに痛みとして感じられることがあります。

筋肉・骨格が原因の場合の応急処置

※内臓疾患の可能性がないことが大前提です。

楽な姿勢で安静にする

まず、痛みが最も和らぐ姿勢を見つけて安静にしましょう。クッションやタオルを使い、体がリラックスできる体勢を保ちます。痛みを我慢して動き回ると、炎症が悪化する可能性があります。

痛みが強い場合は冷やす

ズキズキと熱を持つような強い痛みがある場合、筋肉が炎症を起こしている可能性があります。タオルで包んだ保冷剤などを15分程度当てて、炎症を抑えましょう。

ただし、慢性的な鈍い痛みの場合は、温めた方が楽になることもあります。

やってはいけないこと:無理なストレッチやマッサージ

痛みの原因がはっきりしない段階で、自己流のストレッチやマッサージを行うのは非常に危険です。特に痛みが強い時に無理に動かすと、症状を悪化させるリスクがあります。まずは安静を心がけてください。

医療機関で「異常なし」と言われたら?整骨院の役割

「病院で検査をしてもらったけど、特に異常なしと言われた。でも痛みは続いている…」

このようなケースは少なくありません。レントゲンや血液検査では異常が見つからなくても、筋肉の過緊張や骨格の微妙な歪みが痛みの原因となっていることが非常に多いのです。

これらは、まさに私たち整骨院が得意とする分野です。医療機関で重篤な病気の可能性が除外された後、なかなか改善しない背中の痛みでお悩みの方は、ぜひ一度ご相談ください。

小林整骨院の「息を吸うと痛い」症状へのアプローチ

当院では、原因が分かりにくい「呼吸時の背中の痛み」に対し、以下の3つのステップで根本改善を目指します。

1. 丁寧な問診と検査で真の原因を特定

まずは詳細なカウンセリングで、痛みの性質や状況を詳しくお伺いし、内臓疾患との鑑別を慎重に行います。その上で、どの筋肉が硬くなっているのか、背骨や肋骨にどのような歪みがあるのかを、専門的な知識と検査によって的確に特定。痛みの本当の原因を突き止めます。

2. 呼吸に関わる筋肉と骨格へのWアプローチ

痛みの原因となっている背中周りの硬くなった筋肉を、手技や特殊な電気療法で的確に緩めていきます。同時に、呼吸の際に重要な役割を果たす胸椎や肋骨の関節の動きを、当院独自のソフトな矯正法で調整。筋肉と骨格の両方からアプローチすることで、呼吸をしても痛みが出にくい体へと導きます。

3. 再発を防ぐための呼吸法と姿勢指導

施術で症状が改善しても、原因となった生活習慣がそのままだと再発のリスクがあります。当院では、正しい呼吸法やデスクワーク中の姿勢、ご自宅でできる簡単なストレッチなど、一人ひとりの状態に合わせたセルフケアを指導。再発しないための体づくりを徹底的にサポートします。

まとめ

「息を吸うと背中が痛い」という症状は、決して軽視してはいけない体からの重要なサインです。自己判断で「ただの筋肉痛だろう」と決めつけるのは大変危険です。

まずは、この記事で紹介した「危険な痛みのサイン」に当てはまらないかを確認し、少しでも不安があれば、ためらわずに医療機関を受診してください。

その上で、病院の検査で異常が見つからなかった場合は、筋肉や骨格の問題が考えられます。小林整骨院では、そのような原因不明の痛みに対し、根本原因を見つけ出し、専門的なアプローチで改善をサポートします。

監修者:小林英健院長
株式会社KMC小林整骨院グループ 総院長 株式会社KMC小林整骨院グループ(所在地:大阪府八尾市 代表:小林英健)は、「小林整骨院」を1985年11月に大阪府八尾市で開業(現:あすなろ整骨院北本町)。現在では全国に48店舗展開し、全グループ院の延べ来院患者数は1350万人を超えています。「小林式矯正法 (旧名:スポーツ活法)」というトップアスリートの心身ともにサポートするための新療法を実施。治療できる領域の幅を広げて様々な治療経験を積むことで、すべての患者様・アスリートを癒し、スポーツ界や地域社会に貢献することを目指します。KMC小林整骨院グループ オフィシャルサイト(https://www.seikotsuin-kobayashi.com