疲労骨折とは?主な症状や治療法、再発を防ぐポイントも解説!

2025.7.30 重要おすすめ記事
疲労骨折とは?主な症状や治療法

運動するときに特定の部位が痛んだり、けがをした覚えがないのに足が腫れたりしているなら、疲労骨折を起こしているかもしれません。

本記事では、疲労骨折の主な症状や治療法、再発を防止する方法を紹介します。特に、頻繁に運動をする方は必見です。ぜひ参考にしてください。

小林整骨院では、身体のさまざまなお悩み・ご質問等の相談も承っていますのでお気軽にご相談下さい。

目次

  1. 疲労骨折とは?
  2. 疲労骨折を起こしやすい部位
  3. 【こんなときは注意】疲労骨折の主な症状
  4. 疲労骨折の治療法
  5. 疲労骨折の再発を防ぐには?
  6. まとめ

疲労骨折とは?

疲労骨折とは?

疲労骨折とは、大きな衝撃が加わって発生する骨折ではなく、骨の同じ部位に小さな力が少しずつ加わって発生する骨折のことを指します。ジャンプやランニングなど、同じ動作を繰り返し行う場合に発生しやすいのが特徴です。

初期の疲労骨折は、軽度の痛みがあるものの、運動を続けられるケースが多いです。しかし、そのままスポーツを続けてしまうと、完全骨折に至ってしまうことがあります。

疲労骨折が発生する主な原因としては、以下のようなものが挙げられます。

  • 過度なトレーニングを行っている
  • 筋力や柔軟性が足りない
  • シューズが足に合っていない
  • 運動をするときの地面が硬過ぎる・柔らか過ぎる

その他にも、運動のフォームが悪かったり、筋力の付き方がアンバランスだったりすることも、疲労骨折の原因になるといわれています。

疲労骨折を起こしやすい部位

ランニング

疲労骨折は、主に脚の骨に発生します。中でも、特に多いのが中足骨の疲労骨折です。中足骨とは、足の指と足の後ろ側の骨をつなぐ骨で、足のアーチを形成し、歩行時や走行時の衝撃吸収、足のバランスを保つ役割を果たします。

中足骨の中でも、疲労骨折が起こりやすいのは、足の人さし指とつながる第2中足骨、中指とつながる第3中足骨です。中足骨の疲労骨折は、陸上競技やバスケットボール、サッカー、バレエ、剣道などの選手に起こりやすいといわれています。また、小指とつながる第5中足骨の疲労骨折は、別名ジョーンズ骨折ともいわれており、足の外側に痛みが出やすいのが特徴です。

中足骨の他にも、疲労骨折が起こりやすい部位はいくつかあります。例えば、すねの内側にある脛骨や、外側の細い骨である腓骨は、特に運動量が多い人に疲労骨折が見られやすい部位です。また、腰椎分離症は、脊椎に起こる疲労骨折の一種とされています。

野球やゴルフなどでは、上半身の疲労骨折が起こる場合もあります。野球では肘の突き出た部分に当たる「尺骨肘頭」、ゴルフでは肋骨の疲労骨折に注意が必要です。

【こんなときは注意】疲労骨折の主な症状

疲労骨折の初期症状は痛みが軽く、骨折が起きていることに気付かない場合もあります。また、特定の動作に対して痛みが発生し、安静にしていると痛みが軽減するのも特徴です。

他には、運動しているときや、圧迫したときに痛みを感じたり、痛んでいる部位が腫れたりするといった症状もあります。特に、けがをした覚えがないのに腫れがある場合や、体を動かしたときに関節以外の部位に痛みを感じるような場合は、疲労骨折の疑いがあるため、早めに病院を受診しましょう。

疲労骨折の症状が進行していくにつれて、運動中に痛むだけではなく、安静にしているときでも痛みを感じるようになります。この状態で治療をせずに放置していると、骨に骨折線(ヒビ)が入ったり、完全な骨折に至ったりする恐れがあるため、注意が必要です。

疲労骨折の治療法

疲労骨折の基本的な治療法は、運動せずに安静を保つことです。同じ動作で痛みを感じる場合は、その動作を避けるようにします。またスポーツはしばらく控えましょう。

なお、ギプスや装具での固定は行わない場合が多いですが、症状が重いときは患部の安静を保つために装具が処方される場合もあります。1~2カ月程度安静にしていれば、快方に向かうケースがほとんどです。

また、スポーツトレーニングのやり過ぎで疲労骨折が発生した場合は、トレーニング内容に変化を持たせる必要があります。骨折部位に負担がかからないトレーニングであれば、状況に応じて許可するケースが多いといえます。スポーツへの復帰は、通常なら2~3カ月で可能です。

なお、痛みを我慢して症状が慢性化すると完全骨折になるケースがあり、手術が必要になります。また、サッカー選手に多い第5中足骨の疲労骨折は治りが悪いため、手術による治療がされる場合があります。

疲労骨折の再発を防ぐには?

疲労骨折の原因の多くは、特定部位の使い過ぎによる負担増加です。そのため、運動やトレーニングの内容を改善するのが、疲労骨折の再発防止に効果的です。また、無理のない緩やかな運動プログラムを導入するのも良いでしょう。例えば、体の特定部位に繰り返し負担がかからないような、衝撃が少ない活動をトレーニングに加えてみてください。

また、シューズが運動に適しているか、サイズが足に合っているかを確認することも大切です。特に、扁平足の場合は医師に相談した上で、足のアーチを補うインソールの使用を検討しましょう。

さらに、骨を丈夫に保つためには、食事の内容を見直して、必要な栄養をしっかりとることも大切です。特にカルシウムやビタミンDなどの栄養素を豊富に含んだ食事を意識することで、疲労骨折の予防につながります。

まとめ

疲労骨折は、繰り返し小さな衝撃が骨に加わることで起こります。スポーツなどで同じ動きを続けると起こりやすく、初めは痛みを感じにくいこともありますが、進行すると痛みが強くなり、完全な骨折に至ることもあります。 運動をするたびに特定の部位が痛んだり腫れたりする場合は、疲労骨折の可能性があるため、早めに病院で診てもらいましょう。

監修者:小林英健院長
株式会社KMC小林整骨院グループ 総院長 株式会社KMC小林整骨院グループ(所在地:大阪府八尾市 代表:小林英健)は、「小林整骨院」を1985年11月に大阪府八尾市で開業(現:あすなろ整骨院北本町)。現在では全国に48店舗展開し、全グループ院の延べ来院患者数は1350万人を超えています。「小林式矯正法 (旧名:スポーツ活法)」というトップアスリートの心身ともにサポートするための新療法を実施。治療できる領域の幅を広げて様々な治療経験を積むことで、すべての患者様・アスリートを癒し、スポーツ界や地域社会に貢献することを目指します。KMC小林整骨院グループ オフィシャルサイト(https://www.seikotsuin-kobayashi.com