おしりの痛み「臀部痛」とは?症状や関連する病気について

2024.7.3 神経痛 , 腰痛・ぎっくり腰 , 重要おすすめ記事

おしりに痛みを感じつつも、「そのうち治るだろう」と放置している方もいるかもしれません。おしりに痛みを感じる「臀部痛」は一時的な痛みのケースもありますが、中には病気が引き金になっているケースもあります。臀部痛はどのような症状で、どのような病気が関連している可能性があるのでしょうか。

本記事では臀部痛の概要やおしりの痛みの症状、関連する病気について解説します。慢性的におしりに痛みを感じている場合、なんらかの病気が潜んでいる可能性も高いので、早めの対処が必要です。本記事を参考にして適切な対処を行いましょう。

小林整骨院では、身体のさまざまなお悩み・ご質問等の相談も承っていますのでお気軽にご相談下さい。

目次

  1. おしりの痛み「臀部痛」とは?
  2. おしりの痛みの症状はさまざま
  3. おしりの痛みと関連する病気
  4. おしりが痛むときは整形外科を受診する
  5. まとめ

おしりの痛み「臀部痛」とは?

臀部痛とはおしりに感じる痛みの総称です。

痛みが出る場所は人によって異なり、おしりの両側に同じように痛みが出ることもあれば、片側だけに痛みが出るケースもあります。痛みの原因もさまざまで、筋肉や靭帯に起こった炎症が原因のこともあれば、神経が受けた刺激や心理的要因が原因となっていることもあるようです。

おしりの痛みの症状はさまざま

臀部痛と一口にいっても、その症状はさまざまです。主な症状には、以下のようなものがあります。

  • 歩くと痛みを感じる
  • 座ると痛みを感じる
  • 立ち上がるときに痛みを感じる
  • おしりの中心部に痛みを感じる
  • おしりの中心の骨に痛みを感じる
  • おしりの中心部よりやや外側に痛みを感じる
  • おしりの上部に痛みを感じる
  • おしりの下部に痛みを感じる
  • おしりの横に痛みを感じる
  • おしりの横の下部にある骨に痛みを感じる
  • おしりの筋肉に痛みを感じる

おしりの痛みと関連する病気

筋肉を酷使したことによる筋肉痛によっておしりに痛みを感じるケースもありますが、なんらかの病気がおしりの痛みの原因になっていることもあります。おしりの痛みと関連する主な病気についても知っておきましょう。

肉離れ

肉離れは筋肉が断裂したり損傷したりすることを指します。

過度の運動やウォーミングアップ不足での運動をしたときや、無理な姿勢などを取ったときなどに起こりやすいです。おしりには主に大臀筋・中臀筋・小臀筋の3つの筋肉で構成されていますが、これらの筋肉が断裂したり損傷したりすると、その部位で痛みが生じます。

変形性股関節症

変形性股関節症は、股関節の軟骨がすり減ることによって起こる症状です。

変形性股関節症の主な原因は加齢です。骨と骨の間でクッションの役割をしている軟骨がすり減ることで骨の形が変わってしまい、股関節に痛みが生じます。初期は歩き出すときや立ち上がるときに痛みを感じますが、重度になると寝ている間にも痛みを感じるようになります。

仙腸関節障害

仙腸関節は骨盤の仙骨と腸骨の間にある関節のことです。仙腸関節を傷めたり関節がゆるんだりしてしまうと仙腸関節障害が起こり、おしりや腰、太ももの裏側に痛みが現れます。

仙腸関節の左右のどちらかに偏って負荷がかかることが、仙腸関節障害が起こる主な原因です。片側重心が癖になっている方や脚を組む癖がある方は、仙腸関節障害になりやすいでしょう。また女性の場合は、出産や生理周期による靭帯のゆるみによって発症するケースもあります。

坐骨神経痛

坐骨神経痛は腰からおしりを通り、脚の裏からつま先までつながっている坐骨神経が圧迫されることで起こる症状です。坐骨神経痛を発症すると、おしりや腰、太もも裏、ふくらはぎ、足先に鋭い痛みや痺れを感じることがあります。

後述する椎間板ヘルニアや腰部脊柱管狭窄症などが原因のこともありますが、原因を特定できないケースも少なくありません。

椎間板ヘルニア

椎間板ヘルニアは、腰椎にある椎骨の間でクッションの役割をしている椎間板という軟骨が飛び出すことで、神経が圧迫されておしりや腰、脚に痛みや痺れを感じる病気です。

生まれつきの体質や骨格などの遺伝的要素が原因となることもありますが、姿勢や動作で椎間板に負荷がかかることでも起きるとされています。誰でも発症する可能性はありますが、喫煙者や若い男性で発症するケースが多いです。

腰部脊柱管狭窄症

腰部脊柱管狭窄症は、脊髄を通っている脊柱管が変形して脊髄を圧迫することで、おしりや腰、脚に痛みを生じる病気です。

加齢や激しい運動、骨の病気による椎間板や骨の変形が原因のこともあれば、靭帯のゆるみが原因のこともあります。また遺伝的要素で脊柱管が狭いことが原因となって発症することもあるようです。

梨状筋症候群

梨状筋とはおしりの深いところにある小さな筋肉のことです。梨状筋が極度に収縮すると、近くにある坐骨神経を圧迫して、おしりから太ももの裏側にかけて痛みや痺れを引き起こします。

運動不足や過度の運動、長時間などの座り姿勢などが梨状筋症候群の原因の一つです。坐骨神経痛と間違われやすいですが、痛みの出方が異なることが多いとされています。

おしりが痛むときは整形外科を受診する

おしりの痛みと関連する病気は前述した以外にもさまざまなものがあり、自己免疫疾患や細菌感染が原因のケースもあります。ご自身で原因を特定するのは難しいため、おしりに痛みを感じたらまずは整形外科を受診しましょう。原因を特定し適切な治療を受けることが、痛みの改善につながります。

まとめ

本記事では臀部痛の概要やおしりの痛みの症状、関連する病気について解説しました。おしりの痛みである臀部痛にはさまざまな原因があり、痛みが出る部位や感じ方も異なるため、ご自身で原因を見つけるのは難しいです。放置していると悪化してしまう可能性が高いので、「おかしいな」「痛みが続くな」と思ったらできるだけ早く医師に相談するようにしてください。

監修者:小林英健院長
株式会社KMC小林整骨院グループ 総院長 株式会社KMC小林整骨院グループ(所在地:大阪府八尾市 代表:小林英健)は、「小林整骨院」を1985年11月に大阪府八尾市で開業(現:あすなろ整骨院北本町)。現在では全国に48店舗展開し、全グループ院の延べ来院患者数は1350万人を超えています。「小林式矯正法 (旧名:スポーツ活法)」というトップアスリートの心身ともにサポートするための新療法を実施。治療できる領域の幅を広げて様々な治療経験を積むことで、すべての患者様・アスリートを癒し、スポーツ界や地域社会に貢献することを目指します。KMC小林整骨院グループ オフィシャルサイト(https://www.seikotsuin-kobayashi.com