薬に頼る前に試したい! 生理痛緩和に効果的なつぼ押しセルフケア
2025.8.6 重要おすすめ記事
生理痛の感じ方には個人差がありますが、中には日常生活や仕事に影響が出てしまうほどつらい症状に悩んでいる人もいます。ドラッグストアや薬局などには生理痛に効く薬も市販されていますが、なるべく薬に頼りたくない方はつぼ押しで痛みを軽減する方法を試してみましょう。
本記事では生理痛緩和に効果的なつぼや、見つけ方・押し方のこつと注意点、併せて実施したいセルフケアについて解説します。
小林整骨院では、身体のさまざまなお悩み・ご質問等の相談も承っていますのでお気軽にご相談下さい。
目次
- なぜ生理痛が起こるの?原因とつぼ押しの関係
- 生理痛緩和におすすめのつぼ【厳選紹介】
- つぼの正しい見つけ方と押し方の基本
- 【部位別】効果的なつぼ|お腹・腰・足・手
- つぼ押しと併せて行いたいセルフケア|温め・食事・ストレッチ
- つぼ押しを行うタイミングと注意点
- まとめ:つぼ押しを習慣にしてつらい生理期間を乗り切ろう
なぜ生理痛が起こるの?原因とつぼ押しの関係
生理痛が起こる原因には以下のようなものがあります。
- 子宮を収縮させる作用のあるプロスタグランジンが過剰に分泌されること
- 下半身の冷えによって血行が悪くなること
- 子宮口が狭く、経血がスムーズに流れにくい状態であること
- 過剰なストレスにより、ホルモンや自律神経のバランスが乱れること
以上のような要因が複合的に重なると、生理痛が頻発したり、強い痛みを覚えたりする原因になります。つぼ押しは、女性ホルモンの分泌が関係して起こるさまざまな症状を緩和したり、冷えを解消したりする作用があるとされるため、効果的につぼを押すことによって生理痛の緩和を期待できます。
生理痛緩和におすすめのつぼ【厳選紹介】

生理痛の緩和に効くつぼは複数ありますが、ここでは代表的なつぼを3つ厳選してご紹介します。
関元(かんげん)
おへそから指4本分下のところにあるつぼです。東洋医学では気や血が出入りする要のつぼとされており、生理痛の他、生理不順にも効果的です。
三陰交(さんいんこう)
内側のくるぶしから指4本分上に位置するつぼです。滞った血液をスムーズに排出する作用があります。
腎兪(じんゆ)
ウエストの一番細い部分のライン上で、背骨から指2本分外側にあるつぼです。全身の水分の巡りを良くする他、ホルモンバランスの調整にも効きます。
つぼの正しい見つけ方と押し方の基本
つぼの位置には個人差があり、指2本分と提示されていても微妙にずれることがあります。同じ人でもその日の体調などによってつぼの位置がわずかにずれることもあるため、つぼの大まかな場所をチェックしたら、その周辺を試しにあちこち押してみましょう。押したり触ったりしたときに以下のような変化があれば、そこがつぼと考えられます。
- 押すと圧痛または気持ちよさを感じる
- コリがある
- 他に比べて凹んでいる
- 周囲よりも冷たい
つぼを見つけたら、親指の腹を当て、息を吐きながらゆっくり押します。その後、息を吸いながらゆっくりと指の力を抜きましょう。
これを1セットとし、2〜3セットを目安につぼ押しするのが基本です。
【部位別】効果的なつぼ|お腹・腰・足・手
生理痛の緩和に役立つつぼは、前述した3つの他にもあります。以下では、体の部位別に生理痛に効くつぼをまとめました。
部位 | つぼの名前 | つぼの場所 |
お腹 | 気海(きかい) | おへそから指1~2本分下にあるつぼ |
腰 | 八りょう穴(はちりょうけつ) | 背骨の一番下部に当たる仙骨の左右に4つずつあるつぼ |
足 | 血海(けっかい) | 膝の皿の上端から指2本分上の内側にあるつぼ |
手 | 合谷(ごうこく) | 手の親指と人さし指の付け根を結んだ頂点付近にあるつぼ |
八りょう穴はつぼの数が多い上、自分では場所を確認しにくいため、つぼ押しよりも40度程度のシャワーのお湯を30秒ほどかけて温める方法が効果的です。
つぼ押しと併せて行いたいセルフケア|温め・食事・ストレッチ

生理痛を緩和させるには、日常生活でホルモンバランスや自律神経の乱れを整えたり、血行の流れを改善したりする必要があります。つぼ押しと併せて今日から実践できる主なセルフケアの方法は以下の通りです。
- 下半身を温める
- 体が温まる食事を摂る(根菜類や発酵食品、しょうがなど)
- ストレッチを行う
- 体を締め付けない楽な服装で過ごす
- ゆっくり入浴する
- 心身のリフレッシュを図る
つぼ押しを行うタイミングと注意点
つぼ押しのタイミングに明確なルールはありませんが、血行不良の改善を期待するのなら、入浴後など血行が良くなっているときに行うのがおすすめです。
他には、就寝前のようにリラックスしている時間帯に押すのも良いでしょう。つぼは日常の習慣にしてもかまいませんが、生理痛の緩和が目的なら月経が始まる1週間前を目安に開始するのが理想です。一方で、発熱している際や、皮膚などに炎症が起こっているときは、つぼ押しするのは控えましょう。つぼ押しで血行が良くなると、熱が上がったり、炎症が悪化したりする原因になるためです。
また、つぼを押すときは力加減にも気を付けましょう。強い痛みを感じるほどの力で押すと、かえって筋肉が緊張し、コリや血行不良の原因となる可能性があります。従って、つぼを押すときは痛気持ちいいくらいの力加減を意識しましょう。
まとめ:つぼ押しを習慣にしてつらい生理期間を乗り切ろう

つぼ押しには、生理痛の原因となる血行不良やストレスによるホルモン・自律神経の乱れなどを緩和する働きがあります。生理痛に効くつぼは全身のあちこちにあるため、場所や押し方のこつを押さえて、生理予定日の一週間前くらいからつぼ押しを試してみてください。
また、つぼ押しと併せて食事の見直しやストレッチの習慣化、下半身の保温などを意識すると、生理痛をより効果的に緩和できるでしょう。ただし、発熱時や皮膚に炎症が発生しているときは症状が悪化する恐れがあるため、つぼ押しは控えた方が無難です。