ぎっくり腰の原因とは? 痛みへの対処法や腰痛を予防する方法を解説

2023.10.24 歪み矯正 , 腰痛・ぎっくり腰 , 重要おすすめ記事

ぎっくり腰は、何の前触れもなく、ある日突然訪れる急激な腰の痛みです。ぎっくり腰は腰の筋肉疲労や過負荷が原因と考えられており、重いものを持ち上げたり急に姿勢を変えたりしたときに発症することがあります。

本記事では、ぎっくり腰の原因や初期の対処法について詳しく解説します。正しい知識を身につけ、いつ症状が現れても慌てずに対処できるよう備えておきましょう。

小林整骨院では、身体のさまざまなお悩み・ご質問等の相談も承っていますのでお気軽にご相談下さい。

目次

  1. ぎっくり腰とは?
  2. ぎっくり腰の主な原因
  3. ぎっくり腰になったときの対処法
  4. ぎっくり腰を予防するためのポイント
  5. ぎっくり腰は病院で診てもらうべき?
  6. まとめ

ぎっくり腰とは?

ぎっくり腰とは、突発的に生じる強い腰の痛みの通称です。その激しい痛みから、欧米ではぎっくり腰を魔女の一撃とも呼びます。なお、ぎっくり腰の医学的な名称は急性腰痛症と言い、その名のとおり前触れもなく突然痛みが襲ってくることが特徴です。

一般的に、ぎっくり腰は重いものを持ち上げたときや、急な動作で腰に負担が掛かったときに発症しやすいと考えられています。実際には身体を曲げる、立ち上がる、くしゃみをするなどの日常動作によってぎっくり腰が発症するケースも少なくありません。気を付けているつもりでも、何かの拍子で発症してしまうのがぎっくり腰の怖いところです。

ぎっくり腰は自力での歩行が困難なほど激しい痛みを伴いますが、ほとんどの場合は患部に適切なケアを施し、安静に過ごすことで症状の改善がみられます。

しかし、痛みが長引く場合や再発を繰り返す場合はより深刻な疾患が潜んでいる可能性もあるため、整骨院など専門の医療機関に相談することが大切です。

ぎっくり腰の主な原因

一般的には筋肉疲労や骨格の歪みといった原因が複合的に作用してぎっくり腰に至ると考えられています。

ここでは、ぎっくり腰を引き起こすとされる主な原因を3つご紹介します。

筋肉疲労

1つ目の原因は筋肉の慢性疲労です。ぎっくり腰は急性の症状として現れますが、実はゆっくりと蓄積していく筋肉疲労が影響していると考えられています。日常生活の中で蓄積された腰の筋肉疲労が限界に達したとき、激しい痛みを伴うぎっくり腰などの症状が現れます。

なお、慢性的な運動不足や十分な睡眠がとれていない、栄養バランスの乱れなどは筋肉疲労を蓄積させる要因となるため注意しましょう。

骨格の歪み

2つ目の原因は骨格の歪みです。長時間同じ姿勢で過ごすことで筋肉の柔軟性が減少し、姿勢が崩れて骨格にゆがみが生じてしまうことがあります。これにより、背骨や骨盤が正常な位置からずれ、周囲の筋肉への負担が増大して腰痛の症状を引き起こしてしまいます。

デスクワークなど長時間同じ姿勢でいることが多い人は、定期的にストレッチを行うなどして筋肉の緊張をほぐすようにしましょう。

腰への急な過負荷

3つ目の原因は、激しい運動や姿勢の変化による急激な腰への過負荷です。例えば、高い所から飛び降りたり、野球やゴルフのような体を捻る運動をしたりした際は腰に急激な負荷がかかります。このような急激な負荷が筋肉や関節に影響し、ぎっくり腰を引き起こす可能性があります。

過負荷によるぎっくり腰の症状は、若い人やスポーツ選手に多いです。

ぎっくり腰になったときの対処法

ぎっくり腰は自力での歩行が困難なほどの強い痛みがあり、症状の初期にできることはあまり多くありません。その場でできる限りの処置をして、痛みが治まるまで待つことが基本的な対応です。

ここでは、ぎっくり腰を発症したときの対処法を解説します。

安静にする

ぎっくり腰を発症した直後は、腰に負担がかからない楽な姿勢で安静にすることが大切です。痛みがある状態で無理に身体を動かすとかえって症状を悪化させてしまう恐れがあります。

痛みが強い場合はすぐにでも病院に行きたくなりますが、発症して数日間は自宅で安静に過ごし、その後様子を見て病院に行くとよいでしょう。自宅で静養する際は、横向きに寝て腰を丸める姿勢を取ると比較的痛みが和らぎます。

患部を冷やす

ぎっくり腰の痛みは、患部を冷して対処することが基本です。ぎっくり腰は主に筋肉や間接、靭帯などの炎症によって痛みが生じています。そのため、症状の初期では炎症を抑えるために患部を冷やすことが効果的です。冷感湿布や水まくらなどを用いてしっかりと患部を冷せば痛みも和らいできます。

なお、腰痛の際にお風呂で患部を温めたり、マッサージをしたりする人もいますが、ぎっくり腰の初期では症状を悪化させる可能性もあるのでおすすめはできません。痛みが引くまでは安静にしながら患部を冷やすことが重要です。

痛みが引いた後は軽い運動をする

数日は安静にして痛みが引いてきたら、今度は軽い運動をして身体を動かすようにしましょう。従来、ぎっくり腰は痛みが完全に引くまで安静にすることが大切と考えられてきました。しかし、近年ではずっと安静にしていると回復が遅れてしまうことが分かっています。

これは、数週間に渡って体を動かさないでいると腰回りの筋肉が衰えてしまうためです。起き上がれる程度まで回復した後は、腰に負担をかけない範囲でストレッチや散歩などの軽い運動を行いましょう。

ただし、無理に身体を動かすと症状の悪化を招くため、痛みの程度を見ながら運動の強度を調整することが大切です。歩行時に痛みがある場合はコルセットを活用し、痛みの緩和を図りましょう。

多くの場合、ぎっくり腰の発症から1~2週間程度で痛みが治まり、自然と回復に向かいます。

ぎっくり腰を予防するためのポイント

ぎっくり腰のメカニズムには不明点もあるものの、腰の筋肉や関節に負荷がかかっていると発症しやすいことは間違いありません。ぎっくり腰を予防するために日々の生活の中で注意すべきポイントをみていきましょう。

椅子に座る時間を減らす

慢性的な腰の疲労を感じる方は、できる限り椅子に座る時間を減らしてみましょう。座る姿勢は、立っているときよりも強い負荷が腰に掛ると言われています。

近年はデスクワークも立って行うスタイルが注目されているため、取り入れてみるのもよいかもしれません。

どうしても椅子に座る時間が長くなってしまう場合は、定期的に立ち上がってストレッチを行うことを心掛けましょう。また、椅子に座る際は、深く腰かける、背筋を伸ばす、足を組まないなど、正しい姿勢を意識することが大切です。

お湯に浸かって身体を温める

腰の筋肉の疲労を取り除くには、日々お風呂で身体を温めることが有効です。お風呂でゆっくりと温めることで筋肉や靭帯の緊張が和らぎ、血行を促進して疲労の回復を早めます。

シャワーだけで済まさずにお湯にゆっくり浸かり、身体を温めるようにしましょう。

日常の動作・姿勢に注意する

腰の筋肉や関節への負担を軽減するためにも、日常の動作や姿勢には十分な注意を払うことが大切です。特に地面にあるものを拾う、重いものを持ち上げるといった動作はぎっくり腰に直結します。低い位置にあるものは、しっかりと膝を曲げ、腰だけを曲げる姿勢はできる限り避けるようにしましょう。

ぎっくり腰は病院で診てもらうべき?

ぎっくり腰は自宅での安静や患部の冷却によって自然治癒するため、必ずしも病院での治療が必要な疾患ではありません。自宅で適切な処置を行えば、1~2週間程度で痛みも引き、日常生活への支障もなくなるでしょう。

しかし、ただのぎっくり腰だと思って甘くみていたら、実は椎間板ヘルニアや細菌性の脊髄炎だったというケースも考えられます。痛みがなかなか引かない、下肢にしびれがある、発熱があるなどの症状がみられる場合は、症状を放置せずに病院で診てもらうようにしましょう。

【まとめ】

普段の姿勢や生活習慣に気を付けてぎっくり腰を予防しよう

ぎっくり腰の主な原因は腰回りの筋肉疲労や骨格の歪み、腰への急な過負荷などです。特に、普段の姿勢が悪かったり、生活習慣が乱れていたりすると、ぎっくり腰になりやすくなります。

ぎっくり腰を予防するためには日常動作における無理な姿勢を避けるとともに、バランスのとれた食事や十分な睡眠、そして適度な運動を意識して生活するようにしましょう。

監修者:小林英健院長
株式会社KMC小林整骨院グループ 総院長 株式会社KMC小林整骨院グループ(所在地:大阪府八尾市 代表:小林英健)は、「小林整骨院」を1985年11月に大阪府八尾市で開業(現:あすなろ整骨院北本町)。現在では全国に42店舗展開し、全グループ院の延べ来院患者数は1300万人を超えています。「スポーツ活法」というトップアスリートの心身ともにサポートするための新療法を実施。治療できる領域の幅を広げて様々な治療経験を積むことで、すべての患者様・アスリートを癒し、スポーツ界や地域社会に貢献することを目指します。KMC小林整骨院グループ オフィシャルサイト(https://www.seikotsuin-kobayashi.com