整骨院に初めて行くときに知っておきたい基礎知識!整体院や整形外科との違い

2023.5.31 重要おすすめ記事

整骨院というと、骨に何らかの異常がある方が利用するというイメージがありますが、実際には幅広い症状、状態に対応しています。整体院や整形外科などと混同されがちですが、それぞれ利用する際は目的やシーンに違いがあるので、正しい知識を得て活用しましょう。

今回は整骨院の基礎知識や整骨院を利用するシーン、整骨院に行くときに必要なものや服装、整骨院を選ぶときのポイントについて解説します。

小林整骨院では、身体のさまざまなお悩み・ご質問等の相談も承っていますのでお気軽にご相談下さい。

目次

  1. 整骨院とは?整体院や整形外科との違い
  2. 整骨院を利用するシーン
  3. 整骨院で行われる主な施術
  4. 整骨院を選ぶときのポイント
  5. 初めて整骨院に行く際に必要なもの、服装
  6. まとめ

整骨院とは?整体院や整形外科との違い

整骨院とは、柔道整復師という国家資格を取得した人が施術を行う場所のことです。柔道整復師は昔からほねつぎ、接骨などと呼ばれていることから、ほねつぎ院、接骨院という別名もあります。

柔道整復、つまり整骨の主な目的は、骨や関節、筋、腱、靭帯などに負った外傷に対し、手術以外の方法を用いて回復を促すことです。

メスなどを使用する外科手術とは異なり、整復や固定などを行うことで人が元々持ち合わせている自己治癒力を高め、ケガや不調からの回復を目指します。

整体院、整形外科との違い

整骨院と似た言葉に、整体院と整形外科があります。

整体院とはその名のとおり、体を整えるためのさまざまな施術を行う場所です。整体の方法は複数あり、体をもみほぐしたり歪みやズレを矯正して体のバランスを整えたりします。

体の不調の改善を目指すという点は整骨院と共通していますが、整体院の施術には柔道整復師の資格は必要ありません。つまり、無資格でも整体院を開院して集客することが可能です。そのため、施術の方法や技量の有無は施設によって大きな差があります。

また、整体院で受ける施術は、目的にかかわらず健康保険が適用されません。整骨院の場合、外傷による症状であることがはっきり分かっている場合には健康保険が適用され、患者の負担は1~3割で済みます。

100%自己負担になる整体院とは、窓口での負担が大きく異なることを覚えておきましょう。

整形外科との違い

整形外科とは、整形外科医や骨、関節、筋肉、靭帯などに負ったケガや不調の治療を行う場所のことです。

医師免許を取得した医師が施術や治療にあたり、検査ではレントゲンやMRIなどの医療機器が使用されます。症状に応じて注射や薬の処方なども行われ、原因がはっきりしている症状の治療には健康保険が適用されます。

整骨院との違いは、施術者が医師であることや医師にしか扱えない医療機器が用いられること、場合によっては外科手術が行われることなどです。

整骨院を利用するシーン

前章で整骨院、整体院、整形外科の違いや特徴を説明しました。では整骨院は、どのような目的やシーンで利用するのでしょうか?

ここでは整骨院を利用する主なシーンや症状をご紹介します。

ケガをしたとき

柔道整復師は、解剖学や生理学、運動学、病理学、衛生学、公衆衛生学などの知識に長けているため、骨折やねんざ、脱臼、挫傷、打撲といったケガに対して適切な処置を行うことができます。

また、整骨院ではケガなどを原因とした慢性症状に対するリハビリテーションも行っており、身体機能の回復を促します。

原因不明の慢性症状が出ているとき

整骨院の中には、柔道整復師としての知識や経験を活かし、骨盤や脊椎の矯正、コリ解消を目的としたマッサージなどを行っているところもあります。

健康保険の適用対象外になるため、施術費はすべて自己負担となりますが、体の歪みに起因する冷えや頭痛、ひどい肩こりなどの改善が期待できます。

整形外科のレントゲンやMRIを受けても原因が分からない諸症状の治療を求めて、整骨院を利用する方も多くいるでしょう。

整骨院で行われる主な施術

整骨院では患者さんの症状に応じてさまざまな施術を行います。ここでは、整骨院で行われる主な施術方法をご紹介します。

整復法

整復法とは、損傷によってズレなどが生じた骨、関節、腱などを本来あるべき位置に戻すための施術です。例えば、脱臼で外れた骨を徒手で元の位置に戻したりします。

固定法

固定法とは、包帯やテーピング・サポーターなどを使って患部を正しい位置に固定する方法です。あわせて運動を制限することで、患部に余計な負担がかかりにくくなり、治療期間の短縮を図ることができます。

後療法

損傷した組織を早めに回復させるために行う治療法を、後療法と呼びます。後療法はさらに、手技療法、物理療法、運動療法の3つに区分されます。

手技療法とは、柔道整復マッサージを用いた手技のことで、体の外から機械的な刺激を与えることで損傷の回復を促していくものです。

物理療法とは、低周波や光線、マイクロ波といった物理的エネルギーの働きを活用して生体機能を正常化させる治療法です。電気療法や光線療法、温熱療法、寒冷療法などさまざまな種類があり、症状に応じて使い分けられます。

運動療法は、リハビリや関節可動域訓練、筋力トレーニングなどによって、運動機能の回復と増進を図る治療法です。損傷によって生じた運動機能の障害を除去し、ケガを負う前と同程度の運動機能の回復を目指します。

RICE療法

RICE療法とは、ねんざや打撲、挫傷といった急性のケガに対して行う処置のことです。

REST(安静)、ICING(冷却)、COMPRESION(圧迫)、ELEVATION(拳上)の頭文字を取ったもので、ケガを負った直後にRICE療法を行うと、ケガの早期回復が期待できます。

整骨院を選ぶときのポイント

整骨院を選ぶ際に重視したいポイントを2つ紹介します。

1. まず自分の目的を明確にする

整骨院に通う理由は人それぞれで、ケガを治したいという方もいれば、原因不明の不調を解消したいという方もいます。整骨院で採用している施術や治療方針は施設によって異なるので、まずは自分の通院目的を明確にしてからニーズに合った施術を行ってくれる整骨院を探しましょう。

整骨院の施術や治療方針は、公式ホームページなどで確認できるほか、カウンセリングで尋ねることもできます。

2. カウンセリングやヒアリングが丁寧か

ケガや体の不調を治すためには、現在の症状や損傷の具合、原因などを的確に把握しなければなりません。特にMRIやレントゲンで判明しなかった症状を治療するには、患者さんからできるだけ情報を引き出し、原因を突き止める必要があります。

どの整骨院でもカウンセリングやヒアリングは行っていますが、どのくらい時間をかけるかや、細かな部分まで聞いてもらえるかどうかは施設によって異なります。

まずはカウンセリングを受けてみて丁寧に対応してくれるかどうかや、親身になって相談に乗ってくれるかどうかをしっかり見極めましょう。

初めて整骨院に行く際に必要なもの、服装

初めて整骨院に行く際に必要になるものは、通院目的によって異なります。

健康保険の適用対象となるケガの治療を目的としている場合は、健康保険証を持参しましょう。それ以外の場合は特に必要なものはありませんが、施術で服にシワが寄るのが気になるという場合は、着替えを持参します。

院内に着替えのスペースがあるかどうかは施設によって異なるので、初めて通う整骨院に行く場合、事前に問い合わせておくことをおすすめします。施術ではベッドに横になったり、体の上からマッサージを受けたりするので、動きやすい服やシワが寄りにくい服を選んだ方がよいでしょう。

【まとめ】

整骨院に初めて行くときは利用シーンや施術内容をチェックしておこう

整骨院は、ケガの治療や体の不調の解消などを目的とした施設です。整形外科のように外科的な施術は行わず、整復法や固定法、後療法などを駆使して患者さんの悩みの解決を目指します。

リラクゼーションを主な目的とした整体院とは異なり、原因がはっきりしている損傷であれば健康保険が適用されるのも整骨院の特徴です。 ただし施術の内容や得意分野は施設ごとに異なるので、初めて整骨院に行くという方は、まず自分の目的を明確にしてからニーズに合った施術を取り入れている整骨院を選ぶようにしましょう。

監修者:小林英健院長
株式会社KMC小林整骨院グループ 総院長 株式会社KMC小林整骨院グループ(所在地:大阪府八尾市 代表:小林英健)は、「小林整骨院」を1985年11月に大阪府八尾市で開業(現:あすなろ整骨院北本町)。現在では全国に42店舗展開し、全グループ院の延べ来院患者数は1300万人を超えています。「スポーツ活法」というトップアスリートの心身ともにサポートするための新療法を実施。治療できる領域の幅を広げて様々な治療経験を積むことで、すべての患者様・アスリートを癒し、スポーツ界や地域社会に貢献することを目指します。KMC小林整骨院グループ オフィシャルサイト(https://www.seikotsuin-kobayashi.com