肩こりは何科に相談したら良い?症状別に解説

2024.2.28 四十肩・五十肩 , 肩こり , 重要おすすめ記事 , 首周りの痛み

ひどい肩こりを感じて医療機関で治療してもらおうと思っても、何科に相談すればよいのかいまいち分からないということはないでしょうか。肩こりは整形外科にかかればよいのでは、と思われがちですが、肩こりの原因や症状は多岐にわたるので、現れている症状によっては整形外科以外の科を受診する必要が出てきます。

そこで今回は、肩こりの症状別に受診するべき診療科や、肩こり緩和ためのセルフケア方法を解説します。

小林整骨院では、身体のさまざまなお悩み・ご質問等の相談も承っていますのでお気軽にご相談下さい。

目次

  1. 【症状別】肩こりは何科にかかる?
  2. 肩こりを緩和するセルフケア
  3. まとめ

【症状別】肩こりは何科にかかる?

肩こりで医療機関にかかる際は、同時に現れている症状に応じて受診する科を検討しましょう。以下では、肩こりの症状別に受診すべき診療科を紹介します。

【しびれ】整形外科

肩こりと同時に腕にしびれを感じる場合は、首や肩の周囲にある神経が圧迫されているかもしれません。椎間板ヘルニアなどの首の病気や末梢神経障害などの可能性が考えられるため、まずは整形外科を受診しましょう。腕だけではなく、足にしびれを感じることもあります。

【頭痛・めまい・吐き気】脳神経外科

頭痛やめまい、吐き気などの症状が肩こりと同時に現れている場合は脳の病気が疑われるため、脳神経外科を受診しましょう。脳動脈瘤があると、神経が圧迫されてふらつきを感じることもあります。もし脳動脈瘤が原因で症状が起こっている場合、くも膜下出血を起こすリスクもあるので、速やかに脳神経外科を受診することをおすすめします。

【吐き気・発熱・倦怠感】内科

肩こりに加えて発熱や倦怠感、吐き気などの風邪のような症状があるときは、まず内科を受診しましょう。風邪以外にも、これらの症状が出ているときは新型コロナウイルスまたはインフルエンザに感染している可能性もあります。新型コロナウイルスの感染でも関節痛の症状が出ることがあるため、感染が不安な場合はまず医療機関へ連絡をしてから受診しましょう。

【呼吸困難・動悸】循環器内科・呼吸器内科

肩こりと同時に動悸や呼吸困難の症状がある場合は、肺や心臓の病気の可能性があります。風邪でも動悸の症状が出ることはありますが、顕著に症状が出ている場合は命に関わることもあるので呼吸器の異常を疑って、循環器内科または呼吸器内科を受診しましょう。

【頭痛・吐き気・倦怠感】精神科

内臓に異常がない場合でも、心の病気でさまざまな症状が出ることがあります。肩こりと一緒に出る頭痛や吐き気、倦怠感・脱力感は自律神経のバランスが崩れて起こることがある症状です。これらが精神疾患を原因としていると考えられるときは、精神科や心療内科を受診することをおすすめします。心の不調を改善することによって、体の不調改善が期待できます。

肩こりを緩和するセルフケア

あまりにもひどい肩こりを感じる場合は、症状に応じた医療機関の受診が大切です。しかし、なかなか医療機関へ行く時間が取れない、またはそこまで重度ではないけれど肩こりを軽くしたい場合は、以下のようなセルフケアで対処してみましょう。

  • 軽い運動やストレッチを取り入れる
  • 正しい姿勢を心がける
  • ストレスをためない

肩こりは運動不足によって筋力が不足してしまい、重い頭を支えきれなくなることが原因で起こることがあります。そこで、筋トレやストレッチで筋肉をほぐしましょう。

まず、腕を下ろした状態でゴムバンドやストッキングを両手に持ち、肘を曲げた状態で手前に出します。両手の距離を30cmほどの間隔にキープしながら片方の腕を固定して、肩甲骨を中央に寄せるイメージでもう片方を外側へ引っ張りましょう。これを10回2セット行います。

また片方の肩が凝り固まっているときは、肩を伸ばすストレッチをしましょう。凝っている方と反対の手を頭の上からもう片方の耳に当てて、回した腕の方へ頭を倒し、肩を伸ばした状態で10~20秒ほどキープします。

なお筋トレやストレッチは肩こり解消効果が期待できますが、激しい運動は逆に体へ負担をかけてしまうため、適度な負荷で行うのがポイントです。

肩こりの大きな原因として、悪い姿勢も挙げられます。特に猫背は肩こりを引き起こしやすい姿勢なので、悪い姿勢を改善して正しい姿勢を心がけることが大切です。椅子に座る際は背もたれにもたれずに、やや浅めに座りましょう。骨盤は立てた状態でおへその下に力を入れ、背筋を伸ばします。

立ったときも、正しい姿勢を心がけましょう。膝はしっかりと伸ばし、座るときと同様におへその下に力を入れて骨盤を立てます。胸を張ってあごは少し引き、頭頂部から引っ張られているようなイメージで背筋を伸ばすと、正しい姿勢で猫背を予防できます。

またストレスが溜まった状態も肩こりの原因の一つです。ストレスを感じているときは緊張状態になり、筋肉が凝り固まってしまいます。さらに自律神経のバランスを崩してしまうと、血管が収縮して血行不良を起こし、老廃物がたまりやすくなるので、肩こりになります。

肩こり解消には、できるだけストレスをためないように心がけることも大切です。周囲の環境を変える、趣味を楽しむ、自分を追い込まないなど、ストレスを解消する方法を実践してみましょう。それでも肩こりを感じる際は、前述の筋トレやストレッチで軽く体を動かしてみるのがおすすめです。

まとめ

肩こりにはさまざまな原因があり、医療機関を受診するにはそれぞれの原因と症状に合った診療科を選ぶ必要があります。ある程度の肩こりの緩和であればセルフケアで対応できることもあるので、今回ご紹介した方法でまずはセルフケアを実施して、それでも改善がみられない場合は症状に合った科を受診しましょう。

監修者:小林英健院長
株式会社KMC小林整骨院グループ 総院長 株式会社KMC小林整骨院グループ(所在地:大阪府八尾市 代表:小林英健)は、「小林整骨院」を1985年11月に大阪府八尾市で開業(現:あすなろ整骨院北本町)。現在では全国に42店舗展開し、全グループ院の延べ来院患者数は1300万人を超えています。「スポーツ活法」というトップアスリートの心身ともにサポートするための新療法を実施。治療できる領域の幅を広げて様々な治療経験を積むことで、すべての患者様・アスリートを癒し、スポーツ界や地域社会に貢献することを目指します。KMC小林整骨院グループ オフィシャルサイト(https://www.seikotsuin-kobayashi.com